名門初のスプリント重賞制覇なるか。鞍馬Sを制したジャスティンスカイ(牡5、栗東・友道康夫厩舎)が、函館スプリントステークス(3歳上・GIII・芝1200m)で初タイトルを目指す。  ジャスティンスカイは父キタサンブラック、母リアリサトリ…

 名門初のスプリント重賞制覇なるか。鞍馬Sを制したジャスティンスカイ(牡5、栗東・友道康夫厩舎)が、函館スプリントステークス(3歳上・GIII・芝1200m)で初タイトルを目指す。

 ジャスティンスカイは父キタサンブラック、母リアリサトリス、母の父Numerousの血統。母は仏で3勝。伯父のルーヴル(Rouvres)は02年の仏G1ジャンプラ賞を制している。

 ここまで13戦6勝。昨年2月の洛陽Sを3連勝で制覇。その後は4戦連続で8着以下に終わっていたが、初のスプリント戦となった前走の鞍馬Sがガラリ一変の差し切り。もともと中距離路線を歩み、日本ダービーを目指して青葉賞(11着)にも参戦したほどの馬が、1200mで再ブレイクするのは異例のケースといえる。今回は昨秋の富士S(10着)以来、3戦ぶり4回目の重賞チャレンジとなるが、前走の走りを再現できれば十分にチャンスがあるだろう。

 友道厩舎はこれまでJRA重賞を66勝しているが、1200mに限ると3戦0勝。17年の函館2歳Sのデルマキセキが4着、22年のCBC賞のアンコールプリュが10着、そして今年の高松宮記念のディヴィーナが11着となっている。ここで名門に新たな勲章をもたらすか。雌伏の時を乗り越えた良血馬の走りに注目したい。