第142回春季中国地区高校野球大会(中国地区高校野球連盟主催、朝日新聞社など後援)は4日、広島県内で決勝があり、尾道(広島)が倉敷商(岡山)を延長タイブレークの末に6―5で破り、春秋通じて初の中国大会優勝を果たした。試合は尾道が初回に5点…

 第142回春季中国地区高校野球大会(中国地区高校野球連盟主催、朝日新聞社など後援)は4日、広島県内で決勝があり、尾道(広島)が倉敷商(岡山)を延長タイブレークの末に6―5で破り、春秋通じて初の中国大会優勝を果たした。試合は尾道が初回に5点を奪い、倉敷商が追いかける展開に。九回に同点としたが、尾道が延長十回に適時打を放ち、3時間にわたる熱戦を制した。

■決勝打の前田「必ず決めてやると思った」

 5―5で迎えた延長十回1死二、三塁。「お前が決めろ」と3年生に背中を押され、5番打者の前田栄輝選手(2年)は打席に立った。

 初球のスライダーにバットを合わせると、サヨナラの左前適時打で初の中国大会優勝を決めた。

 「自分に打順が回ってきた時は必ず決めてやると思っていたので、うれしいです」。今大会3試合で12打数6安打7打点。勝負強さを見せた。(遠藤花)