WRC第6戦ラリーイタリア・サルディニア(グラベル)、WRC2部門はフィンランドのサミ・パヤリが、トヨタGRヤリス・ラリー2にスイッチしてから初めての優勝を飾った。GRヤリス・ラリー2のWRC2優勝は、前戦ポルトガルでのヤン・ソランスに続い…

WRC第6戦ラリーイタリア・サルディニア(グラベル)、WRC2部門はフィンランドのサミ・パヤリが、トヨタGRヤリス・ラリー2にスイッチしてから初めての優勝を飾った。GRヤリス・ラリー2のWRC2優勝は、前戦ポルトガルでのヤン・ソランスに続いて2度目。

土曜日を終えた時点で2番手につける選手権リーダー、ヨアン・ロッセル(シトロエンC3ラリー2)に54.7秒と大量リードを築いて、最終日の4SSを迎えたパヤリ。この日はペースをしっかりコントロールして、最終的に32.3秒差を残して昨年のラリーフィンランド以来となるWRC2ポディウムの頂点に上がった。この勝利により、ポイントランキングでは11番手から一気に4番手に浮上した。

「ポルトガルが残念な結果になったので、今回はいいリザルトを期待していた」と語るパヤリは22歳の若手。
「自分にペースがあることは分かっていたので、あと必要だったのは、それをうまく結果にまとめるだけだった」





パヤリが部門勝利で沸く一方、アップグレード版のC3ラリー2で挑んだロッセルは、見事な挽回劇を見せた。SS3でタイヤ交換を強いられ27番手にまで後退したものの、ステージウインを8本奪取して前戦覇者のソランスをかわし、土曜日を終えた段階で部門2番手にまで復帰してみせた。最終日はソランスも3本のベストタイムで応戦したが、ロッセルにわずか7.0秒届かず。ロッセルはこれで、ポイントランキングではソランスとの差を23ポイントに広げて首位を守っている。









ベテランのマルティン・プロコップ(シュコダ・ファビアRSラリー2)は、近年のWRCでは最も好リザルトとなる4位フィニッシュ。ポーランドのカエタン・カエタノビッチ(ファビアRSラリー2)を3.9秒押さえ切った。カエタノビッチは次戦には、母国ポーランドのWRC復帰が控えており、フィニッシュでは感慨深い表情を見せた。ロベルト・ビルベス(ファビアRSラリー2)は、今季初めてのWRC2部門を6位フィニッシュで終えている。





パヤリはWRC2チャレンジャー部門も制し、WRCマスターズカップでは、アルミン・クレマー(ファビアRSラリー2)が圧勝を飾った。

WRCサルディニア WRC2部門最終結果
1. S.パヤリ(トヨタGRヤリス・ラリー2) 3:13:19.0
2. Y.ロッセル(シトロエンC3ラリー2) +32.3
3. J.ソランス(トヨタGRヤリス・ラリー2) +39.3
4. M.プロコップ(シュコダ・ファビアRSラリー2) +2:52.0
5. K.カエタノビッチ(シュコダ・ファビアRSラリー2) +2:55.9
6. R.ビルベス(シュコダ・ファビアRSラリー2) +3:18.5
7. L.ヨーナ(シュコダ・ファビアRSラリー2) +3:31.3
8. J.マクリーン(シュコダ・ファビアRSラリー2) +4:16.0