好投が続く高梨(C)産経新聞社  阿部巨人が調子を上げてきた。3カード連続勝ち越しで首位に浮上。6月4日からは本拠地で勢いに乗るロッテを迎える。 現在交流戦1位のロッテ(3勝1敗2分け)、2位タイの巨人(4勝2敗)との…

 

好投が続く高梨(C)産経新聞社

 

 阿部巨人が調子を上げてきた。3カード連続勝ち越しで首位に浮上。6月4日からは本拠地で勢いに乗るロッテを迎える。

 現在交流戦1位のロッテ(3勝1敗2分け)、2位タイの巨人(4勝2敗)との激突とあって、見どころ十分のカードとなりそうだ。

【動画】期待通りの働き!巨人新助っ人の来日初アーチをチェック

 

 打線ではここにきて、新助っ人のエリエ・ヘルナンデスが堅調な働きを見せている。2日の西武戦では初の猛打賞をマーク、すでに来日初アーチも飛び出し、1番に入る丸佳浩とともに、「マルヘル」打線で中軸に繋げる役割を担っている。

 そして救援で光っているのは左のセットアッパーとして、安定した投球を続ける高梨雄平にもある。

 5月30日のソフトバンク戦(東京ドーム)では3回までに5点のリードを奪われながら、打線の踏ん張りで逆転に成功、さらに4回から投げた井上温大は4回パーフェクト、1点リードの場面の8回に登板した高梨はしっかり3人で抑えた。今季初の3連投解禁となったこともベンチからの信頼の証だった。

 左のセットアッパー、高梨は今季安定したパフォーマンスを誇っている。ここまで18試合に登板し、1勝0敗、11ホールドをマーク。防御率は脅威の「0.68」、12試合連続無失点と快投を続けている。

 3年連続50試合以上に登板と鉄腕ぶり、温厚な人柄もチーム内から高く評価されている。「料理男子」としても知られ、日頃の創意工夫がピッチングに生きている部分もありそうだ。

 また今季は国内FA取得年。楽天から2020年のシーズン途中にトレードで移籍後、すっかりチームに定着。ジャイアンツ愛を前面に打ち出している左腕だが、安定したパフォーマンスを残せる左のリリーバーはどの球団も求めている側面もあり、オフの動向も注目されそうだ。 
 
 緊迫した場面で火消しを任せられる左腕は、4季ぶりのV奪回を目指す上で欠かせないピースともなる。今後の快投も期待したい。

 

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

 

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