第66回NHK旗争奪鹿児島県選抜高校野球大会の決勝が2日、鹿児島市の平和リース球場であった。神村学園が鹿屋農を5―1で下し、2年連続6回目の優勝を果たした。 神村学園は1―0で迎えた三回、山本瞬が四死球の走者3人をかえす三塁打を放ちリード…

 第66回NHK旗争奪鹿児島県選抜高校野球大会の決勝が2日、鹿児島市の平和リース球場であった。神村学園が鹿屋農を5―1で下し、2年連続6回目の優勝を果たした。

 神村学園は1―0で迎えた三回、山本瞬が四死球の走者3人をかえす三塁打を放ちリードを広げた。1点を返された六回には代打川内淳太郎が適時打を放ち、鹿屋農に流れを渡さなかった。

 準決勝に続いて先発した早瀬朔は、約140キロの速球と切れのいいスライダーで相手打線を3安打に抑えて完投した。

 準決勝で鹿児島実を相手に0―4から逆転勝ちして勢いに乗る鹿屋農だったが、序盤の失点が響いた。

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 神村学園は今大会、これまで不動の4番正林輝大と今春の選抜大会で背番号1をつけた今村拓未の3年生2人をコンディション不良のために欠いた。決勝ではバッテリーと遊撃手、中堅手の「センターライン」にいずれも2年生を起用。危なげなく優勝を果たして選手層の厚さを見せた。小田大介監督は「(グラウンド整備後の)六回の入りや走塁などに課題はあるが収穫もあった」と大会を振り返った。