第142回春季中国地区高校野球大会(中国地区高校野球連盟主催、朝日新聞社など後援)は2日、広島県内で準決勝2試合があり、倉敷商(岡山)と尾道(広島)が決勝進出を決めた。倉敷商は初回のリードを守り、広陵(広島)を破った。尾道は着実に加点し、…

 第142回春季中国地区高校野球大会(中国地区高校野球連盟主催、朝日新聞社など後援)は2日、広島県内で準決勝2試合があり、倉敷商(岡山)と尾道(広島)が決勝進出を決めた。倉敷商は初回のリードを守り、広陵(広島)を破った。尾道は着実に加点し、海田(広島)にコールド勝ちした。決勝は4日午前10時、広島県呉市の鶴岡一人記念球場である。

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 「自分に勝負が回ってくるとは思わなかった」。尾道の5番打者、前田栄輝選手(2年)は試合を決めた打席をそう振り返った。

 5点リードの八回2死二、三塁。走者が2人ともかえればコールド勝ちが決まる場面で、海田は4番の田原永遠(とわ)選手(3年)を申告敬遠して満塁策をとった。

 「強打で絶対に試合を決めてやる」。痛烈なセンター返しで2点を追加し、8回コールド勝ちの立役者となった。

 この日は三回にも2点適時二塁打を放ち、チーム最多の4打点。「タイミングをずらされても球についていける」と打撃が好調だ。

 身長180センチ超の伸び盛りの2年生に、北須賀俊彰監督が試合後、「期待しとるぞ」と声をかけると、笑顔で応じていた。

尾道7―0海田(根本快)