オイシックスは橋上監督のもと健闘を見せている(C)産経新聞社 十分に「健闘」と呼んで差し支えないでしょう。 今季からイースタン・リーグに参戦したオイシックスが、6月1日時点で52試合を戦い、19勝30敗3分けの勝率.388と奮闘。最…

オイシックスは橋上監督のもと健闘を見せている(C)産経新聞社

 十分に「健闘」と呼んで差し支えないでしょう。

 今季からイースタン・リーグに参戦したオイシックスが、6月1日時点で52試合を戦い、19勝30敗3分けの勝率.388と奮闘。最下位の8位ながら、7位のヤクルトと3ゲーム差に迫っているのです。

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 ネットメディアの関係者は言います。

「オイシックスというチームの成り立ちが、NPB12球団を戦力外になった選手たちと、トライアウトで獲得した選手であることを考えれば、ここまで勝っているのは称賛に値します。昨年12月8日の記者会見で池田拓史社長は『勝率4割という目標に向かってコツコツやっていきたい』と話していましたが、ドラフト指名を経てプロ入りした他の7球団の2軍選手とは実力的な差があると見られていた。たいしたものですよ」

 同じくウエスタン・リーグに新規参入した静岡の「くふうハヤテ」が51試合を終え、14勝33敗4分けの勝率.298と苦戦していることを考えれば、いかに奮闘を重ねているかが分かります。

 中でも「試合巧者」ぶりは、打撃成績に表れていると言います。

「6月1日時点で、チーム打率.229はイースタンの8球団中、6位タイ。巨人の2軍(.228)より上なんです。本塁打数は52試合でわずか5本で、長打を含めた得点力は確かに他のNPB7球団と比べて落ちますが、逆に言えばそれで4割近い勝率をマークしている。楽天時代には野村克也監督のもとでヘッドコーチを務めるなど、野球脳の高さでは定評のある橋上秀樹監督のマネジメント力、ベンチワークが際立っていると言えるでしょう」

 投手陣ではクローザーを務める右腕・上村知輝の評価が、NPBスカウトの間で上昇中です。

「パワー系のサイド右腕で、ここまで21試合に投げて1勝1敗11セーブ、防御率0.82と安定感を誇っています。チーム強化アドバイザー兼投手コーチを務める元巨人投手の野間口貴彦氏がべた惚れした逸材で、新潟入り後に急成長。即戦力として各球団の編成担当者からも注目を集めています」(前述の関係者)

 7位ヤクルトのしっぽをつかんで、最下位から脱出する時は来るのか、今から目が離せません。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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