甲子園への切符を目指す第106回全国高校野球選手権岐阜大会を前に、岐阜県高校野球連盟は1日、関市の河上薬品スタジアムで審判講習会を開いた。各地から集まった54人の登録審判と、東濃実業や帝京大可児など9校から86人の選手が参加した。 春にあ…

 甲子園への切符を目指す第106回全国高校野球選手権岐阜大会を前に、岐阜県高校野球連盟は1日、関市の河上薬品スタジアムで審判講習会を開いた。各地から集まった54人の登録審判と、東濃実業や帝京大可児など9校から86人の選手が参加した。

 春にあった全国審判講習会に参加した鳥本卓也審判が講師になり、基本動作のほか、発声や投球、フォースプレーの判定などを確認した。選手たちが塁間を駆け巡ったり捕手が送球したりする中、「セーフ!」「アウト!」といった判定の声が球場のあちこちで響いた。

 本塁周辺に審判が集合し、球審の構え方として鳥本さんが「捕手の頭の上にあごがくるぐらい。それより下には絶対下げない」「ボールは目だけで追い、顔では追わない」などと講義する場面もあった。

 鈴木守審判部長は「審判の失敗は審判に降りかからず、選手に降りかかってしまう。選手の人生を左右することもあり得る。その怖さを常に感じながら真剣にジャッジしてほしい」と話した。

 岐阜大会は7月6日に開幕し、決勝は同27日の予定。(高原敦)