第150回北信越地区高校野球大会(北信越地区高校野球連盟主催)が1日、富山市で開幕し1回戦4試合があった。星稜(石川)は富山商(富山)に4―1で勝利し、2日に富山市民球場で予定されている準決勝で東京都市大塩尻(長野)と対戦する。     …

 第150回北信越地区高校野球大会(北信越地区高校野球連盟主催)が1日、富山市で開幕し1回戦4試合があった。星稜(石川)は富山商(富山)に4―1で勝利し、2日に富山市民球場で予定されている準決勝で東京都市大塩尻(長野)と対戦する。

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 星稜は安定した試合運びで初戦を突破した。連打を許さずに完投したエース佐宗翼投手にとっては、手応えと悔しさを感じる勝利となった。

 星稜は初回、服部航選手の適時打で先制した。六回には4番萩原獅士選手が犠打でチャンスを広げ、高橋弘季選手が適時三塁打で2点を追加。「あと1点、絶対にほしい」と打席に向かった代打竹下史紘選手の左翼への当たりでさらに1点を加えて勝負を決めた。

 佐宗投手は七回まで無失点。ただ八回2死、富山商の代打斉藤樹之選手への2球目を左翼スタンドに運ばれた。「緩めのスライダーを打たれた」という。「小中高の公式戦で柵越えの本塁打を打たれたのは初めてだったと思う」と悔しさをにじませる。ただマウンドを譲らず、計96球で試合をまとめた。「直球でもしっかりストライクを取れるようになってきている」と自信ものぞかせた。(小崎瑶太)