2024年シーズンWRC第6戦ラリーイタリア・サルディニアは(グラベル)は、5月31日(金曜日)に4SSを走行し、トヨタのセバスチャン・オジエがヒョンデのオィット・タナックに、4.5秒差の首位。34.5秒差の総合4番手に勝田貴元(トヨタ)が…

2024年シーズンWRC第6戦ラリーイタリア・サルディニアは(グラベル)は、5月31日(金曜日)に4SSを走行し、トヨタのセバスチャン・オジエがヒョンデのオィット・タナックに、4.5秒差の首位。34.5秒差の総合4番手に勝田貴元(トヨタ)がつけている。

今シーズン、サルディニアはスケジュールのコンパクト化を導入。金曜日の午前中にシェイクダウンを実施し、13時30分からのセレモニアルスタートに続き、初日は4つのステージを走行する。金曜日のルートは、サービスが置かれたアルゲーロの北東エリアに設けられた「Osilo-Tergu(25.65km)」と「Sedini-Castelsardo(13.26km)」の2SSをリグループを挟んでリピートする4SS、77.82km。距離はけして長くないが、中間サービスやタイヤフィッティングゾーンが設けられていないため、タイヤマネージメントと車両にダメージを負わないことが重要になる。



ドライコンディションとなったオープニングのSS1、5番手スタートのオジエが、タナックに7.7秒差の一番時計。14.5秒差の3番手タイムで、ダニ・ソルド(ヒョンデ)とアドリアン・フルモー(Mスポーツ・フォード)が並び、14.8秒差の5番手タイムで勝田が続いた。2番手スタートのエルフィン・エバンス(トヨタ)は、スタートから4km地点で左リヤタイヤをパンク。交換することなく走行を続け、26.7秒差の7番手タイム。また、先頭スタートのティエリー・ヌービル(ヒョンデ)は「ルーズグラベル掃除でまったくグリップしなかった」と、28.1秒差の8番手に沈んでいる。

続くSS2、スタート前にハイブリッドシステムを失いながらも、タナックがヌービルに1.2秒差のベストを刻む。後半のループのために「タイヤをケアし、無理をしなかった」と振り返ったオジエは、5.9秒差のSS5番手タイムでまとめ、首位の座をキープ。総合2番手のタナックが1.8秒まで迫ってきた。10.5秒差の総合3番手にフルモー。滑りやすい路面にペースの上がらなかったソルドをかわし、勝田が13.5秒差の総合4番手に順位を上げた。



カステルサルドでのリグループを挟んだ後半のセクション。SS3はオジエがタナックに2.9秒差のベストタイムをマークし、タナックとの差を4.7秒差に拡大。その後方では、8.8秒差のSS3番手タイムをマークしたソルドが勝田をかわし、総合3番手にポジションを上げた。一方、総合3番手につけていたフルモーが、スタートから5km地点で左リヤタイヤをスローパンクチャー。そのまま走行を続け、30秒近くを失い、総合6番手と表彰台争いから一歩後退している。

この日を締めくくるSS4、ここまでグラベル掃除を強いられてきたヌービルが、タナックに3.7秒差のベスト。3.9秒差のSS3番手タイムで走ったオジエが首位をキープ。4.5秒差でタナック、33.2秒差でソルドとヒョンデのふたりが追う。「1日を通してあまりいいフィーリングで走れなかった」と振り返った勝田は、ソルドから1.5秒差の総合4番手。以下、ヌービル、エバンス、グレゴワール・ミュンステール(Mスポーツ・フォード)のオーダーで、初日を終えた。総合6番手につけていたフルモーは、スタートから2.3km地点でマシントラブルから、ラリー続行を断念している。



競技2日目はSS5〜SS12の8SS、SS走行距離は149.00km。オープニングのSS5は、日本時間6月1日の14時41分にスタートする。

WRCサルディニア SS4後暫定結果
1. S.オジエ(トヨタGRヤリス・ラリー1) 53:43.1
2. O.タナック(ヒョンデi20Nラリー1) +4.5
3. D.ソルド(ヒョンデi20Nラリー1) +33.2
4. 勝田貴元(トヨタGRヤリス・ラリー1) +34.5
5. T.ヌービル(ヒョンデi20Nラリー1) +36.6
6. E.エバンス(トヨタGRヤリス・ラリー1) +57.3
7. G.ミュンステール(フォード・プーマ・ハイブリッド・ラリー1) +1:09.2
8. S.パヤリ(トヨタGRヤリス・ラリー2) +1:34.6
9. P-L.ルーベ(シュコダ・ファビアRSラリー2) +1:52.9
10. J.ソランス(トヨタGRヤリス・ラリー2) +2:03.2