石川県高校総合体育大会(総体)が30日、各地で本格的に開幕した。能登半島地震で、関係者は会場の確保や生徒の避難に伴うチーム編成に苦労しながら開催にこぎ着けた。主に6月2日まで熱戦を展開する。 約40の競技があり、県高体連によると、30日は…

 石川県高校総合体育大会(総体)が30日、各地で本格的に開幕した。能登半島地震で、関係者は会場の確保や生徒の避難に伴うチーム編成に苦労しながら開催にこぎ着けた。主に6月2日まで熱戦を展開する。

 約40の競技があり、県高体連によると、30日は卓球、バレーボール、テニス、柔道などが開幕。陸上など一部はすでに終わっている。

 避難所になったり、宿泊先がなかったりするため、能登地区を中心に施設がほぼ使えない。会場確保が厳しく、バドミントンは会場を確保できた先週に競技を終えた。

 羽咋高男子バレーボール部は川北町で試合に臨んだ。元々、少子化で部員集めに苦労。校舎が地震で被災し、体育館は照明設備が機能せず、遅くまで練習できなかったという。予選敗退となった井高遥貴主将(3年)は「悔しいけど、仲間を誇りに思う。部活への情熱を次は受験に向けたい」と話した。(土井良典)