プロ野球西鉄ライオンズの選手や監督として活躍した高松市出身の中西太さん(昨年5月に90歳で死去)の功績をたたえるため、母校・高松一高校野球部のOBらが中央公園(同市番町1丁目)に銅像を建てる計画を進めている。公園の再整備事業が終わる202…

 プロ野球西鉄ライオンズの選手や監督として活躍した高松市出身の中西太さん(昨年5月に90歳で死去)の功績をたたえるため、母校・高松一高校野球部のOBらが中央公園(同市番町1丁目)に銅像を建てる計画を進めている。公園の再整備事業が終わる2027年夏までの建立を目指す。

 中央公園には、県出身のプロ野球選手、水原茂、三原脩両氏の銅像が立っており、それらに並ぶ形で計画している。OBらが資金を集めて建立し、市に寄贈する。

 OB会事務局によると、6月1日に同校野球部OB会や同校同窓会、プロ野球関係者ら約40人からなる実行委員会を立ち上げる。総事業費は概算で3千万円。クラウドファンディングなどで寄付を募る。

 中西さんは球場を沸かせる力強い打撃から「四国の怪童」と呼ばれた。1952年にプロ入りし、本塁打王や首位打者にも輝いた。引退後の99年には野球殿堂入りも果たし、2000年には高松市民栄誉賞を受賞した。

 中西さんの銅像建立をめぐっては、昨年11月、中西さんのお別れの会で、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)日本代表の監督を務めた栗山英樹さんが、池田豊人知事や大西秀人市長に要望する一幕があった。

 高松一高校野球部OB会長で、設立世話人の伊藤良春・三木町長は「(中西さんは)野球界の基礎をつくった県民の誇り。オール香川でやっていく」と話している。(和田翔太)