5月26日、J2リーグの上位対決が行われた。その試合で、18歳の若武者が鮮やかなゴールを決めて見せた。  3位・ベガルタ仙台と6位・ファジアーノ岡山が対戦したJ2第17節。舞台は1万1807人が駆け付けたユアテックスタジアムだ。岡山は負傷…

 5月26日、J2リーグの上位対決が行われた。その試合で、18歳の若武者が鮮やかなゴールを決めて見せた。

 3位・ベガルタ仙台と6位・ファジアーノ岡山が対戦したJ2第17節。舞台は1万1807人が駆け付けたユアテックスタジアムだ。岡山は負傷者が続出する緊急事態でこの試合を迎えると、前半10分に先制点を献上。中島元彦にPKを決められて、試合序盤にビハインドとなる。

 岡山としては苦しい展開も予想されたが、スコアを前半21分に振り出しに戻す。先発した早川隼平がゴールネットを揺らしたのだ。

 それは、岡山が左から攻めた場面。早川は相手ペナルティアークの手前にポジショニングすると、左からグラウンダーのパスが出てくる。早川の前には相手DFの石尾陸登がいてゴールとの間に立っていたが、早川はそれをワンタッチでかわしてクイっと中に入る。そしえペナルティアークの中で左足を振り抜き、見事に同点弾を決めたのである。

 このゴールに、多くの賞賛が集まった。
「トラップしてからシュートまでの動きの質が素晴らしい。このタイミングであれだけのシュートを打てるのはさすが早川」
「ボールを受ける直前に一瞬だけ右にいく動きをして相手をはがす。完璧な1stタッチから振り抜く!完璧すぎて鳥肌がたった!」
「まじでセンス感じるわ」
「上手すぎるよ」
「普通にエグくて草」
「めっちゃ良いゴール」
「はい、天才」

■4-1で快勝

 早川隼平は2005年12月生まれで、現在、18歳。浦和レッズの下部組織に所属していたが、高校1年生にしてトップチーム登録が許された早熟のMFだ。23年4月にルヴァンカップでトップチーム初出場を果たしており、下部組織在籍時にプロ契約を結んでいる。

 今季の浦和は選手層が厚いこともあって、5月7日に期限付き移籍が発表されていた。ファジアーノ岡山への移籍後、これが3試合目の出場で、初めてのゴールとなっている。

 早川の同点弾が岡山にもたらした勢いは大きく、その後、チームはアウェイで3得点をゲット。4-1で快勝している。早川は後半30分に途中交代でピッチを去っている。

 18歳の若武者がこれでさらに勢いに乗ることは必至。仙台戦後に4位に浮上した岡山をさらに上位に引き上げそうだ。

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