【茨城】第76回春季関東地区高校野球大会(関東地区高校野球連盟主催、朝日新聞社など後援)は25日、前橋市の上毛新聞敷島球場で準決勝2試合があった。常総学院は東海大菅生(東京2位)を相手に最大6点差をひっくり返し、準々決勝に続く逆転勝ち。2…

 【茨城】第76回春季関東地区高校野球大会(関東地区高校野球連盟主催、朝日新聞社など後援)は25日、前橋市の上毛新聞敷島球場で準決勝2試合があった。常総学院は東海大菅生(東京2位)を相手に最大6点差をひっくり返し、準々決勝に続く逆転勝ち。2009年以来15年ぶりの決勝進出を決めた。26日午前10時から同球場で、白鷗大足利(栃木1位)と対戦する。

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 (25日、第76回春季関東地区高校野球大会準々決勝 常総学院9―8東海大菅生〈東京〉)

 2点を追う九回表のマウンドに立ったのは常総学院の背番号15、中村虎汰郎(3年)。「いまチームには勢いがある。この流れを止めさせない」。負けていても不安はなかった。

 先頭打者こそ安打を許したが、後続2人に内野ゴロを打たせ、次打者には外角低めへの直球で空振り三振に仕留めた。

 この日は、六回の守備で強い打球を足に受けて負傷した杉山陽大(3年)に代わって三塁手として出場した。

 内野手と投手の兼務はこの春から始めた。今春の選抜大会後、中学時代まで投手をしていた経験を島田直也監督から買われ、練習を始めた。高校での公式戦登板はこの日が3度目だった。

 九回裏には打席でも貢献。同点後の2死二塁から左前安打を放って好機を広げ、丸山隼人(3年)のサヨナラ安打につなげた。

 15年ぶりの春の関東大会決勝。「絶対に優勝をつかみ取りたい」と、笑顔で球場を後にした。(古庄暢)