5月25日、J1リーグ第16節が行われ、川崎フロンターレと柏レイソルの一戦は1−1の引き分けに終わった。惜しくも本拠地で勝点3を逃す形となった川崎だが、前半30分に奪った先制点には多くの称賛の声が寄せられた。  リーグ戦2連敗中だった川崎…

 5月25日、J1リーグ第16節が行われ、川崎フロンターレ柏レイソルの一戦は1−1の引き分けに終わった。惜しくも本拠地で勝点3を逃す形となった川崎だが、前半30分に奪った先制点には多くの称賛の声が寄せられた。

 リーグ戦2連敗中だった川崎は、調子を上げているFWバフェティンビ・ゴミスを中央に、右サイドには家長昭博がこの日もスタメン出場。そして4−1―2−3システムの2枚のインサイドハーフにも、最近は定着してきた脇坂泰斗遠野大弥のコンビが入った。

 先制点は、この4人が絡んだ華麗なパスワークから生まれた。右サイドのスローインからボールを握って前を向いた家長が、DFライン上からボックス内の右のスペースを突いたゴミスへ浮き球のパス。このボールをゴミスがワンタッチで後方に落とすと、走り込んだ脇坂が、巧みなボールコントロールから、さらに前方の遠野へ。そこで遠野がDFを背負いながらダイレクトでの絶妙のリターンパスを送ると、最後は脇坂が太ももトラップから滑り込みながらの右足ボレーでゴールネットを揺らした。

 狭いエリアの中で細かく、リズム良くパスを繋いでのゴールに、試合を中継したDAZNの実況を務めた原大吾アナウンサーも「綺麗な崩し!」「これぞフロンターレ!」と叫ぶことになった。

■「懐かしい香りがした先制点」

 そしてこの川崎のゴールシーンを、DAZNの日本語版エックス(旧ツイッター)が「流れるようなパスワーク」「川崎らしい攻撃で先制!」と綴って公開すると、次のようなコメントが寄せられた。

アーセナルや!」
「久しぶりに見たな、川崎のこの崩し。」
「マジで最高のパスワーク。」
「懐かしい香りがした先制点。強度重視の世の中、チャカチャカやってもいいじゃん!」
「これぞ川崎!これぞフロンターレ!あんたたちゃやれば出来るんだから自信もってどんどんやりなさい!!!」

 2017年からの5年間で4度のリーグ優勝を果たして黄金期を謳歌した川崎だが、主力が次々とチームを去った中で昨季は8位に終わり、今季も下位に低迷している。

 この日も後半14分に同点に追い付かれると、そこから相手を突き放すことができずに1−1のドロー決着となった。それでもこの脇坂のゴールには川崎のDNAが刻み込まれており、今後の巻き返しへ向けて期待を高めるゴールとなった。

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