(25日、春季近畿地区高校野球大会1回戦 天理11―0社) 天理の麻田悠介投手(3年)が、兵庫県大会を制した社の打線を被安打1で完封した。試合終了後、スコアボードを見てガッツポーズし、「素直にうれしかった」と笑顔だった。 奈良県大会決勝の橿…

(25日、春季近畿地区高校野球大会1回戦 天理11―0社)

 天理の麻田悠介投手(3年)が、兵庫県大会を制した社の打線を被安打1で完封した。試合終了後、スコアボードを見てガッツポーズし、「素直にうれしかった」と笑顔だった。

 奈良県大会決勝の橿原戦でも先発したが、そのときの反省を生かした。当時は六回まで無失点だったが、七回に失点を重ね、降板。安打を打たれた直後の打者への初球が大事だと気づいた。相手がどんな球を狙っているかを想像し、使える球種から冷静に選ぶようにした。

 そして迎えたこの日のマウンド。最大のピンチとなったのは八回。1死二塁から安打を浴び、続く打者に四球を与えたが、後続を三振と内野ゴロに仕留め、得点を許さなかった。

 藤原忠理監督は「前半は緊張していたが、うまくまとめてくれた。完封は大きな自信になると思います」とたたえた。(佐藤道隆)