セーリング混合ナクラ17級で今夏のパリオリンピック(五輪)代表の西田カピーリア桜良(おうら=21、関大)が25日、大阪・吹田市内のキャンパスで前田裕学長に内定を報告した。4月に行われたパリ五輪最終予選となるラストチャンスレガッタで国別4位と…

セーリング混合ナクラ17級で今夏のパリオリンピック(五輪)代表の西田カピーリア桜良(おうら=21、関大)が25日、大阪・吹田市内のキャンパスで前田裕学長に内定を報告した。

4月に行われたパリ五輪最終予選となるラストチャンスレガッタで国別4位となり代表切符を獲得。21年東京五輪代表の飯束潮吹とペアで出場を勝ち取り「決まったときはうれしかったです。決まった瞬間に力が抜けて、5回くらい泣きました」と内定時の心境を振り返った。

日本人の母・直子さんとイタリア人の父・クラウディオさんの間に生まれた。5歳でヨットと出会い「イタリアのヨットサークルに入れてもらって、そこで初めてヨットに触れました。そこからイタリアに遊びに行ったらヨットに乗って遊ぶような感じでした」。

その後小学6年生から本格的に取り組み始め、21年12月に飯束からの誘いをきっかけに、現在の種目に転向。初の五輪出場を決めた。

同大では、16年リオデジャネイロ大会、21年東京五輪に出場したセーリング49erFX級の高野芹奈に続く五輪出場。目標は「入賞」だ。

西田にとって、フランスは、初めての世界選手権、ヨーロッパ選手権を経験した「ゆかりの地」。「人生の節目になるような大会がフランスで行われているので、すごいなと思います」。思い入れの深い地で、目標の入賞を達成する。

本番に向けては、6月5日からイタリアで練習。その後同17日からは、五輪会場のフランス・マルセイユで最終調整を行う予定だ。【竹本穂乃加】