5月25日、川崎フロンターレは柏レイソルと対戦する。この試合を前に、鬼木達監督が勝利への気持ちを語った。 “反撃の5月”と位置づけた今月、5月3日の浦和レッズ戦で3-1の勝利を飾ると、アビスパ福岡に1-1、北海道コンサドーレ札幌に3-0と…

 5月25日、川崎フロンターレ柏レイソルと対戦する。この試合を前に、鬼木達監督が勝利への気持ちを語った。

“反撃の5月”と位置づけた今月、5月3日の浦和レッズ戦で3-1の勝利を飾ると、アビスパ福岡に1-1、北海道コンサドーレ札幌に3-0といい流れでリーグ戦に挑んできた。

 しかし、15日のサガン鳥栖戦で2-5と大敗を喫すると、19日のガンバ大阪戦でも3-1と敗戦。アウェイの地で黒星を重ねてしまった。

 連敗でメンタル的に落ちてもおかしくないような状況でもあるが、だからこそ鬼木達監督が選手に呼びかけたのは現状を受け止めることだ。「やれていることとやれてないことがはっきりしている」と語り、90分間を見越した戦い方を見据える。

 もちろん、「どれだけ攻撃的であり続けられるのか」と攻撃的な姿勢を求める前提に変わりはない。一方で、G大阪戦では前後半で違った戦い方を見せてしまったように、チーム作りが進行中だからこそ、「向こうのリズムのときにどれだけ自分たちの時間に持って来れるか。守備をするときは守備をしっかりとできるか」と試合巧者になることを求める。

■指揮官が改めて投げかけたもの

 次戦の相手である柏レイソルは、ここまで5勝6分3敗としており、順位こそ10位と2ケタ順位ではあるものの、敗戦数はサンフレッチェ広島の2敗に次ぐリーグ2位タイの少なさの粘り強いチームだ。

 鬼木監督も、「しっかり組織化されている。守備も非常に堅いですし、攻撃もタレントがいます。さらに、若い選手も出てきていて、どんどん力をつけているところ」と警戒する。

 それでも、勝利を求めるべき理由がある。それは、この日の練習にも大勢が駆け付けたサポーターの存在だ。選手からは「今日って週末でしたっけ?」と声が出るほどの人数が足を運んでおり、そのサポーターのためにも勝利が求められる。

 鬼木達監督も、「この状況でも選手がブレずに頑張れているのはサポーターのおかげ」と、良い雰囲気でトレーニングができている感謝を表す。そして、「勝って喜び合いたい」と言い切る。

 そうした「見られている幸せ」な環境の中にいる選手に、指揮官が改めて投げかけたものがあるという。それは、なぜ川崎フロンターレでプレーしているのかというもの。「一緒に喜び合いたい気持ちがあるので、選手にも何のためにこのチームに来たのか、どういうサッカーをしたくて来たのかを今日も説いた」と明かす。

 昨年、タイトルを争った相手に勝利して再びの“反撃態勢”を整えられるか。その柏戦は、5月25日にU等々力で16時にキックオフとなる。

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