ハンドボールのトヨタ紡織九州レッドトルネードSAGA(神埼市、レットル)が日本リーグ男子で13季ぶりのプレーオフ(PO)へ進んだ。レギュラーシーズン4位だったレットルは24日に東京でジークスター東京(同3位)に挑み、PO初勝利をめざす。 …

 ハンドボールのトヨタ紡織九州レッドトルネードSAGA(神埼市、レットル)が日本リーグ男子で13季ぶりのプレーオフ(PO)へ進んだ。レギュラーシーズン4位だったレットルは24日に東京でジークスター東京(同3位)に挑み、PO初勝利をめざす。

 レットルは18日に福岡・糸島でゴールデンウルヴス福岡を39―25で下し、通算17勝6敗1分けの勝ち点35と、13チーム中4位でレギュラーシーズンを終えた。これまで3回、上位4チームによるPOに進出しているが、前回は東日本大震災直後で中止になったほか、まだ白星を挙げたことがない。今のメンバーでレットルとしてPOに出た選手はおらず、荒川蔵人主将は「試合に出られるのは16人だが、出られない8人を含め24選手全員がカギになる」と一体感を強調。「佐賀はバスケ、バレーに続きハンドも盛んで、本当に応援してもらっている。毎年、期待度も上がっているのでこたえたい」と意気込む。

 5月初めにPO進出が決まった後、ジークスター東京とトヨタ車体ブレイヴキングスの上位勢に連敗したが、岩本真典監督は「これまでの何勝何敗というのは、POでは関係ない。勝てばいいので、その準備をするだけ」と話していた。

 パリ五輪に出場する日本代表候補で、東京に続く連続出場をめざすGK岩下祐太選手は今季限りでレットルを退団する予定。「日本一をとるためにしっかり準備できているので、あとは『日本一になる』という強い気持ちだけ持ち臨みたい」と有終の美を誓った。(森田博志)