サッカーJ2ザスパ群馬の新施設「GCCザスパーク」(前橋市富田町)が、22日にオープンした。チームの練習拠点やクラブハウスのほか、グッズショップやレストラン、カフェといった商業棟もあり、ザスパの担当者は「選手をより身近に感じながら楽しんで…

 サッカーJ2ザスパ群馬の新施設「GCCザスパーク」(前橋市富田町)が、22日にオープンした。チームの練習拠点やクラブハウスのほか、グッズショップやレストラン、カフェといった商業棟もあり、ザスパの担当者は「選手をより身近に感じながら楽しんでいただきたい」と話す。

 ザスパークの敷地は約5万2900平方メートルで、天然芝のサッカーコート2面、人工芝のコート1面、クラブハウスと商業棟がある。前橋市の市有地のため、ザスパは指定管理者としてザスパークを運営する形となっている。

 ザスパーク建設は、2022年から市、ザスパ、ホームセンター大手のカインズ(埼玉県本庄市)の連携事業として進められてきた。カインズを含むベイシアグループはザスパのメインスポンサーで、建設費の24億円はカインズが市に寄付した企業版ふるさと納税が活用された。

 商業棟は一般客も利用でき、練習風景を見ながら食事や買い物ができる。1階の「CAFE BRICCO」では昨季ザスパで引退した市出身の清水慶記さんがプロデュースしたマフィンが楽しめたり、2階のレストランでは健康機器メーカーのタニタ(東京都板橋区)が監修し、選手も食べる「アスリート定食」などが味わえたりする。

 クラブアンバサダーも務める清水さんは「本当に自分がおいしいと思う商品ができた」と、こだわりのマフィンをPR。「チームは今厳しい状況(22日現在で20チーム中最下位)だが、みなさんのおかげで充実した施設を得た。これを機に勝てるように尽力したい」と語った。(杉浦達朗)