中田は再登録後もしばらくは再発を避ける起用法が考えられる(C)TakamotoTOKUHARA/CoCoKARAnext 5月28日からプロ野球の交流戦がスタート。今季も例年通りパ・リーグ主催試合でDH制の導入が決まっており、セ・リ…

中田は再登録後もしばらくは再発を避ける起用法が考えられる(C)TakamotoTOKUHARA/CoCoKARAnext

 5月28日からプロ野球の交流戦がスタート。今季も例年通りパ・リーグ主催試合でDH制の導入が決まっており、セ・リーグ球団はいつもと違うオーダーで臨むことになる。その中で今回は中日のDH候補を探りたい(記録は5月21日現在)。

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 ちなみに、中日のパ・リーグ主催試合は以下の通り。

 5月31日~6月2日:オリックス戦@京セラドーム大阪
 6月11~13日:日本ハム戦@エスコンフィールド北海道
 6月14~16日:ロッテ戦@ZOZOマリンスタジアム

■ベースは「一塁・ビシエド、DH・中田」か

 まず考えたいのは、中田翔とダヤン・ビシエドの「共存」についてだ。

 キャンプから一塁のポジションを争った両者だが、開幕は中田が入る形で始まった。中田はその期待に応え、細川成也に次いでチーム2位の3本塁打、16打点をマーク。ただ、5月15日の阪神戦で右ハムストリングを痛め、現在は登録を抹消されている。幸いなことに軽傷の模様だが、再登録後もしばらくは再発を避ける起用法が考えられるだろう。

 一方、競争に敗れた形のビシエドは中田と入れ替わりで1軍に昇格。いきなり2試合連続マルチ安打を放つなど、健在ぶりをアピールしている。中田の復帰時期によるが、最初は「一塁・ビシエド、DH・中田」がベースになるのではないか。そこから互いの状態を考慮してDHをシェアし合うのが理想だ。

■ベテラン・大島&中島の使い方

 ベテランの大島洋平、中島宏之をDHに据えるのもあり得るだろう。

 大島は今季スタメンを外れる機会が増えているが、卓越した打撃技術は健在。19日のDeNA戦では代打で決勝タイムリーを放つなど、切り札的な役割を果たしている。たとえば、右の好投手である東晃平(ともにオリックス)、種市篤暉(ロッテ)が先発してきたら、大島をDHに使うのは良いのではないか。

 反対に中島は左の技巧派である山﨑福也や加藤貴之(ともに日本ハム)、C.C.メルセデスや小島和哉(ともにロッテ)が先発時に検討の余地がありそうだ。ここまでまだ安打がないものの、かつて所属したパ・リーグ相手に快音を響かせたい。

■福永、石川昂にも出番が?

 その他、打力のある若手にもDHの座が回ってくるかもしれない。

 三塁、左翼での出場が増加中の福永裕基は打撃の状態が良く、佐々木朗希(ロッテ)や山下舜平大(オリックス)といった速球派投手にぶつけてみたくなる。そして、若き長距離砲の石川昂弥にも代打だけでなく4打席を与えたいところだ。

 ペナント序盤は首位に立った中日にとって、交流戦は再び順位を上げるチャンス。ぜひDH制をうまく使って、打線の活性化を促したい。

[文:尾張はじめ]

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