第150回北信越地区高校野球長野県大会(春季)の決勝が19日、諏訪市のしんきん諏訪湖スタジアムであり、東京都市大塩尻が9―3で上田西を破り、優勝した。春秋の県大会で優勝するのは2010年秋以来8度目。東京都市大塩尻は6月1日に富山県で開幕…

 第150回北信越地区高校野球長野県大会(春季)の決勝が19日、諏訪市のしんきん諏訪湖スタジアムであり、東京都市大塩尻が9―3で上田西を破り、優勝した。春秋の県大会で優勝するのは2010年秋以来8度目。東京都市大塩尻は6月1日に富山県で開幕する北信越大会に、昨秋に続き2季連続で出場する。3位決定戦では長野日大が11―9で長野俊英を下した。

 東京都市大塩尻の吉水歩夢(3年)が1番打者の役割を全うした。4出塁4得点の活躍でチームを優勝に導いた。

 1点を追う初回、四球で出塁し、エンドランで三進した。その後の中飛で同点のホームを踏む。「(犠飛の)当たりは浅かったけど、外野手の守備練習を見ていて、行ける気がした」と冷静だった。この回の逆転につながった。

 50メートル走は6・1秒で、チームでは「2、3番目に速い」。低めの変化球には手を出さない。「自分が出塁すれば得点につながる可能性が高い」との自負がある。

 三回の第2打席は三塁打を放ち、後続の打者の打球が内野に転がる間に生還した。五、七回も追加点のホームを踏み、リードオフマンとして最高の1日になった。

 前日の準決勝は5打数5安打で、この日の決勝を含めれば8打数7安打の高打率を残した。長島由典監督は「彼がいて理想の野球が出来た」とたたえた。(高億翔)