第76回春季関東地区高校野球大会(関東地区高校野球連盟主催、朝日新聞社など後援)は19日、群馬県内の上毛新聞敷島球場と高崎城南球場で2回戦4試合があった。県勢は健大高崎(群馬1位)が宇都宮商(栃木2位)に10―0で勝ち、準々決勝に進んだ。…

 第76回春季関東地区高校野球大会(関東地区高校野球連盟主催、朝日新聞社など後援)は19日、群馬県内の上毛新聞敷島球場と高崎城南球場で2回戦4試合があった。県勢は健大高崎(群馬1位)が宇都宮商(栃木2位)に10―0で勝ち、準々決勝に進んだ。21日午後0時半から上毛敷島で常総学院(茨城1位)と対戦する。

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 8点リードで迎えた四回裏2死二塁。打席に立った健大高崎の加藤大成(2年)は、少し高めに浮いた内角寄りの直球を狙い通り捉えた。「センターに捕られるかな…」と思ったが打球は抜けた。三塁まで走るとコーチャーの金井俐樹(りき)(3年)が腕を回していた。スタミナ切れできつかったが、全力疾走。本塁に手を付くと、ひときわスタンドが沸き立った。

 「単打で出塁して相手を揺さぶるのが自分の役割」といい、練習ではライナー性の低い当たりを意識して振り込んできた。そのイメージ通りの打球ではなかったというが、試合を決めた一打は自信につながった。

 「連続タイムリーで得点を入れられるチームになれば強い。もう一度調整して、明後日の試合を迎えたい」と準々決勝に向けて意気込んだ。(中沢絢乃)