春季京都府高校野球大会(京都府高校野球連盟主催)の決勝が19日、京都市右京区のわかさスタジアム京都であった。今春のセンバツ出場校同士による対戦で、京都国際が2―1で京都外大西を破って、2年連続4回目の優勝を決めた。3位決定戦は京都両洋が龍…

 春季京都府高校野球大会(京都府高校野球連盟主催)の決勝が19日、京都市右京区のわかさスタジアム京都であった。今春のセンバツ出場校同士による対戦で、京都国際が2―1で京都外大西を破って、2年連続4回目の優勝を決めた。3位決定戦は京都両洋が龍谷大平安を2―1で下した。京都国際は25日から兵庫県である近畿大会に臨む。

 今春のセンバツに出場した実力校同士がぶつかった決勝。計5安打に抑えられた京都外大西打線のなかで、8番打者の下曽山(しもそやま)仁さん(2年)が、二塁打1本を含む3安打を放つ活躍をみせた。「夏に向けて、大きな自信になった」

 ポジションは、守備の要の捕手。守りでは「投手のいいところを引きだそう」と心がけている。

 この日の試合は、先発の木邨(きむら)歩夢さん(2年)と「打たせていこう。まっすぐ(直球)を中心に押していこう」と臨んだという。序盤に2点を失ったが、木邨さんをはじめ4人の投手、それぞれの持ち味を生かすリードで、試合を組み立てた。

 課題に感じていた打撃でも練習の成果が現れ、ここ最近は調子のよさを感じていたという。

 京都国際の好投手を相手に結果を残し、手応えは、より確かなものになった。「打撃をさらに磨きたい。チームとしても、もう一つ上を目指したい」と、夏を見据えた。(八百板一平)

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 1点差に迫られ、なおも満塁の走者を背負っていた。カウントは3ボール、2ストライク。七回裏、京都両洋の投手、内貴旬汰(ないきしゅんた)さんが選んだのは、直球だった。

 二つの死球や四球で招いたピンチ。疲れもあったが、懸命に腕を振った。三振に仕留めた。「今までで一番うれしかった」

 「絶対に抑えたい」と臨んだ、伝統校・龍谷大平安との3位決定戦。得意の直球に、中盤からはスライダーも織り交ぜ、相手打線を3安打1失点に抑えた。

 「夏に向け、まっすぐ(直球)を磨きたい」。2年生エースは、さらなる飛躍を誓った。(木子慎太郎)