<フランスリーグ:スタッド・ランス2-1レンヌ>◇19日(日本時間20日)◇最終節◇ランス【ランス(フランス)=松本愛香通信員】MF伊東純也(31)とMF中村敬斗(23)のスタッド・ランスが9位で2023-24年シーズンを締めくくった。19…

<フランスリーグ:スタッド・ランス2-1レンヌ>◇19日(日本時間20日)◇最終節◇ランス

【ランス(フランス)=松本愛香通信員】MF伊東純也(31)とMF中村敬斗(23)のスタッド・ランスが9位で2023-24年シーズンを締めくくった。19-20年(6位)以来となる「リーグ・アン」1桁順位に食い込んだ。

最終の第34節を前に、勝ち点44の10位だったSランスが、ホームに同46で9位のレンヌを迎えた。勝てば全18チームの下半分から上半分へと入れ替わる一戦。伊東と中村はともに4-3-3システムの両ウイングで先発し、右の伊東は後半の43分まで、左の中村は同16分までプレーした。

試合は相手に60%以上もボールを握られた中、前半は両軍無得点。終了間際に伊東のクロスから決定機が生まれる場面もあった。後半は開始早々、主将DFユニス・アブデルハミドのPKで先制する。7シーズン所属し、今季限りでクラブを去る36歳のモロッコ代表が置き土産のゴールを奪った。35分には伊東の右CKこぼれ球から追加点。追加タイムに失点したものの、最終戦を2-1で制して順位をひっくり返した。

年間を通しては、伊東は31試合3得点7アシスト、中村は25試合4得点1アシストだった。

試合後、伊東は最終節ということもあってか、取材エリアで立ち止まった。日本代表のアジア杯カタール大会(1~2月)から離脱した後、初めてという。

「もっと点を取れたら良かったなっていうのはありますけど、チャンスは多くつくれたかな。チームとしてもいい時期はあったんですけど、終盤(3連敗で)失速してしまって。最後の3試合(2勝1分け)は良かったんすけど、その前が悪くて、ヨーロッパ圏から落ちちゃったんで。そこでチームとしても個人としても、もっと良かったら、もっといいシーズンになったかなと思います。まだホント1、2、3ポイント差だったんですけど、そっから鬼の連敗して落ちちゃったんで、そこが残念だったなと思います」

今後については「特に…分かんない。とりあえず休みたいっす(笑い)。ノドが治んないんで。せきがずっと出るんで。ここ最近、ずっと悪くて。オフがあるんで、ゆっくり休んで治せればいいかな」と穏やかに語った。

中村も1年間について「けがだったり、アジア杯だったり、ちょくちょく抜けることがあって。思い描いた通りのシーズンにはなんなかったんですけど、最後の方はずっとスタメンで出られたし、チームも最後は2試合連続で勝って9位に入れたし、個人として4ゴールっていう結果もそんなに悪くないと思うんでね。次のシーズンに向けてフランスというリーグを知れたんで、すごい良かったと思います」と総括した。

今夏はクラブ史上初のジャパンツアーを開催。8月3日にJリーグ王者ヴィッセル神戸と対戦する。

また、既に2位で来季の欧州チャンピオンズリーグ(CL)進出を決めていたASモナコの南野拓実(29)は、ホームのナント戦に後半32分から出場。チームは4-0で快勝した。

今季は開幕3試合で3得点2アシストと爆発。昨年8月の月間MVPに輝くなど、前シーズンの1得点から大きく復調していた。2桁ゴールこそならなかったものの、この1年間は30試合9得点6アシスト。来季はクラブにとって6季ぶりの欧州CLが待っている。