堀田は防御率0.74と安定したピッチングを続けている(C)産経新聞社 巨人は5月15日に行われたDeNA戦(福井)に4-0と勝利、投打がかみあっての快勝劇で首位をキープと好調に飛ばしている。 DeNAとの北陸シリーズに2連勝、前日は…

堀田は防御率0.74と安定したピッチングを続けている(C)産経新聞社

 巨人は5月15日に行われたDeNA戦(福井)に4-0と勝利、投打がかみあっての快勝劇で首位をキープと好調に飛ばしている。

 DeNAとの北陸シリーズに2連勝、前日は山崎伊織が好投、この日、存在感を示したのは19年のドラフト1位右腕、堀田賢慎だった。

【動画】先発の堀田は味方の好守にも助けられ、3勝目をあげた

 5回まで散発2安打に抑える好投、角度のあるまっすぐに加え、落差あるフォークとのコンビネーションで強力DeNA打線を封じ込めた。今季最長となる6回90球を投げ、2安打無失点3三振で無傷の3勝目を手にした。

 最速149キロと本調子ではなかったものの、走者を背負った場面ではギアを上げ、要所を締める投球でチームに勝ち星をもたらした。

 前日は山崎が好投でハーラートップタイの4勝目、本格覚醒が期待されている堀田も3勝目をマークした。

 2人の共通点といえば、入団前後にトミー・ジョン手術を行い、長いリハビリ期間を経て、復活した点、また現在二軍監督を務める桑田真澄氏が入団時から目をかけ、同氏の薫陶を受けてきた「門下生」でもある。

 堀田に関しては昨年、山崎が節目の10勝目をマークする中、わずか3試合の登板に終わるというふがいないシーズンにもなった。一念発起して参加した台湾ウインターリーグで一皮むけ、自慢の剛速球に磨きをかけてきた。

 チームにとっても、開幕から懸案材料だった「水曜日の男」をしっかり埋めてくれたことも頼もしい限り。水曜日に登板する投手になかなか勝ち星がつかず、先発ローテ―ションのやりくりに頭を悩ませていたが、前回8日の中日戦に続き、先発2連勝。今季先発マウンドでは計3試合で15回3分の2を連続無失点と、リリーフも含む今季防御率は「0・74」と安定した投球内容が光る。

 この試合では内野陣の鉄壁の守備も光り、7回から登板した西舘勇陽、高梨雄平、泉圭輔も粘り強く投げ、点を与えなかった。

 打線は坂本勇人の適時打、丸佳浩の代打弾など福井のジャイアンツファンを喜ばせた。

 投打がかみあっての快勝劇で首位キープ、いよいよ阿部巨人が走り出しそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

【関連記事】【巨人】なぜ阿部監督は大城を外しているのか 巨人OBが考察「みんなが育っていく」”三方よし”の背景とは

【関連記事】【巨人】正捕手争いに異変あり!? 注目集める起用法 存在感高める「ベテラン捕手」とは

【関連記事】巨人の新リーダー・門脇誠の強烈な存在感 ドラフト戦略に影響も!?