バスケットボールBリーグ2部(B2)の滋賀レイクスは12日、滋賀ダイハツアリーナ(大津市)であったプレーオフ・セミファイナル(準決勝)第2戦で山形ワイヴァンズに勝ち、B1復帰を決めた。昨年にB2に降格したが、1シーズンでB1の舞台に戻る。…

 バスケットボールBリーグ2部(B2)の滋賀レイクスは12日、滋賀ダイハツアリーナ(大津市)であったプレーオフ・セミファイナル(準決勝)第2戦で山形ワイヴァンズに勝ち、B1復帰を決めた。昨年にB2に降格したが、1シーズンでB1の舞台に戻る。

 年間王者を決めるプレーオフには、8チームが進出。2勝すれば勝ち上がるトーナメント方式で、決勝進出の2チームがB1に昇格する。

 滋賀レイクスは今年4月、7チームで争うB2西地区で優勝した。5月3日に始まったプレーオフ・クオーターファイナル(準々決勝)では、青森ワッツと対戦。初戦に負けて崖っぷちに立たされたが、その後、連勝してセミファイナル進出を決めた。

 11日のセミファイナル初戦では、山形に91―86で勝利。12日は序盤からリードを奪い、主導権を握った。ブロック・モータム選手が28得点、野本大智選手が18得点と活躍し、97―74で勝った。チームは決勝に進出する。3ポイントシュートが得意な山形に対し、チームディフェンスを徹底した。

 ダビー・ゴメス・ヘッドコーチは「降格が決まった日の悔しさを忘れずに戦えたことが良かった。プロの世界で勝つのは難しいが、家族のように助け合うことが出来た。本当に幸せ」と笑顔だった。

 試合終了後のセレモニーでは、真庭城聖(まにわじょうせい)選手が今シーズンで引退することを表明した。柏倉哲平主将は「マニーさん(真庭選手のニックネーム)のおかげで、B1復帰をやり遂げることが出来た。笑顔で現役生活を終えてもらえるように、決勝戦を勝ち抜きたい」と力を込めた。

 今シーズン、約40試合を観戦した会社員の西村亜津沙さん(47)=滋賀県東近江市=は、「昨シーズンは、ダメなところがあったら坂道を転がるように連敗していたが、今年はすぐ修正できた。1年でB1に戻してくれた選手やヘッドコーチには感謝しかない。B2の1年間があるから滋賀レイクスは強いんだ、と言われるチームになり、いつか日本一になって欲しい」と声を弾ませた。

 プレーオフ決勝は18日から滋賀ダイハツアリーナで開かれる。(鈴木洋和)