今永は5回無失点の力投もデビューから6連勝はお預けとなった(C)Getty Images  カブスの今永昇太が現地時間5月13日(日本時間14日)、敵地アトランタでのブレーブス戦に今季8度目の先発登板を果たした。0-0…

 

今永は5回無失点の力投もデビューから6連勝はお預けとなった(C)Getty Images

 

 カブスの今永昇太が現地時間5月13日(日本時間14日)、敵地アトランタでのブレーブス戦に今季8度目の先発登板を果たした。0-0の両チーム無得点のまま5回無失点でマウンドを降り、勝敗はつかなかった。防御率は「0.96」となっている。

【動画】気合を入れた!?自分の頭をパシっと叩いてマウンドを降りる今永昇太

 

 初回は先頭に四球を与え、2番のオジー・アルビーズを捕飛に打ち取ると、今永は一塁走者のアクーニャを見事にけん制で刺して二死とする。このシーンを現地メディア『Marquee Sports Network』はXで「ショウタ・イマナガがロナルド・アクーニャをけん制で刺す!」と映像を添えて投稿した。

 しかし、マルセル・オズナには四球、マット・オルソンに安打を浴びて二死一・二塁と得点圏に走者を置くと、アダム・デュバルに対しては135キロのスプリットで空振り三振を奪って、無得点で終えた。

 今永はマウンドを降りる際に首を横に振り、自分の頭をパシっと叩いて気合を入れ直した様子だった。このシーンを野球データ分析会社の『CodifyBaseball』公式Xは「ショウタ・イマナガは常に上を目指している」と表現し、称えている。

 2回は3人で片づけた今永だったが、3回は二死から連打でつながれて二死一・三塁の場面をつくってしまう。それでも、オルソンを149キロのストレートで見逃し三振に切って取り、ピンチを切り抜けた。

 序盤から再三走者を出す投球が続いた。4回も二死満塁というピンチを招き、昨季MVPのアクーニャに対して、ハーフスイングがスイングとして判定されなかったことにカブスのカウンセル監督が抗議して退場処分になった。

 指揮官の退場で球場は騒然となったが、今永はアクーニャを右飛に仕留めて切り抜け、5回も先頭を安打で出塁させたものの、オズナを148キロのストレートで空振り三振に仕留めるなど、得点を許さなかった。

 自身を鼓舞してマウンドに上がり、98球8奪三振と力投した左腕。2002年の石井一久(ドジャース)、2014年の田中将大(ヤンキース)に続く日本人投手として史上最長タイのデビューから6連勝を飾れるか注目だったが、次回以降にお預けとなった。

 

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

 

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