春季近畿地区高校野球大会県予選(奈良県高校野球連盟主催、朝日新聞社など後援)の準決勝2試合が11日、奈良県橿原市の佐藤薬品スタジアムであった。橿原は橿原学院に7―1、天理は郡山に8―1でそれぞれ勝利した。決勝に進むのは天理は4年連続、橿原…

 春季近畿地区高校野球大会県予選(奈良県高校野球連盟主催、朝日新聞社など後援)の準決勝2試合が11日、奈良県橿原市の佐藤薬品スタジアムであった。橿原は橿原学院に7―1、天理は郡山に8―1でそれぞれ勝利した。決勝に進むのは天理は4年連続、橿原は初めて。

 決勝は12日午後1時から、3位決定戦は同日午前10時から同スタジアムである。優勝校は25日から明石トーカロ球場(兵庫県明石市)で開かれる近畿大会に進む。

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 郡山は一回に天理に先制されると、毎回のように点を奪われ、5年ぶりの決勝進出はならなかった。

 その中で、2番辰己亜斗夢(2年)は、6回にチーム初安打となる二塁打を放ち、6点差をつけられていた八回には、1死二、三塁の好機で右前に適時打を放って1点を返す活躍を見せた。

 この冬、練習の合間におにぎりをたくさん食べるようにして、体重を増やした。その分、スイングは鋭くなったが、「打てるボールを冷静に見極めるのが課題」と岡野雄基監督。

 「チャンスで打てる、頼られるバッターになりたい」。辰己はそう気持ちを新たにした。

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 「橿原」対決は、五回に2本の二塁打を含む5安打で一挙5点を奪った橿原に軍配が上がった。

 敗れた橿原学院の窪田悠人(3年)は、チームで唯一、4打席全て出塁。1、2打席は連続で安打を放ち、「自信になった」と手応えを感じている。

 この日は投手としても先発したが、7失点と悔しい結果に。「沢辺という絶対的なエースがいるけど、自分もしっかり投げられるようになってチームに貢献したい」(佐藤道隆)