「杜(もり)の都の早慶戦」として知られる仙台一高と仙台二高の硬式野球定期戦が11日、仙台市の楽天モバイルパーク宮城であった。一高が11―6で二高を下し、4年連続の勝利。戦後の戦績を36勝32敗9分けとした。 試合は二高が一回表に先制したが…

 「杜(もり)の都の早慶戦」として知られる仙台一高と仙台二高の硬式野球定期戦が11日、仙台市の楽天モバイルパーク宮城であった。一高が11―6で二高を下し、4年連続の勝利。戦後の戦績を36勝32敗9分けとした。

 試合は二高が一回表に先制したが、一高がその裏に4得点を挙げて逆転し、その後もリードを広げた。二高は九回に3点を挙げる追い上げを見せたが、及ばなかった。

 一高の小川郁夢主将は「4連覇は約20年ぶりで、なかなか成し遂げられないことをやれたなあという思い。学校全体もこれからの1年勢い付けてやっていけるのではないか。3年生全員出場できたので、いい思い出にもなった」と話した。

 約5千人の観客が詰めかけ、伝統の応援が盛り上がりを見せた。一高は古いはかま姿、二高は白い詰め襟の「白ラン」姿の応援団が声援を送った。親子三代一高OBだという武山陽一さんは今年も父と共に観戦した。「今年はいつもの定期戦らしい試合でしたね」とほほえんだ。(吉村美耶)