「プロレス・全日本」(12日、横浜BUNTAI) チャンピオン・カーニバル優勝決定戦に進出したAブロック代表の宮原健斗(35)とBブロック代表の斉藤ジュン(37)が8日、都内で記者会見を行った。 プロレスデビューから3年弱で、1973年か…

 「プロレス・全日本」(12日、横浜BUNTAI)

 チャンピオン・カーニバル優勝決定戦に進出したAブロック代表の宮原健斗(35)とBブロック代表の斉藤ジュン(37)が8日、都内で記者会見を行った。

 プロレスデビューから3年弱で、1973年からの長い伝統を誇る春の本場所の優勝決定戦まで進出してきたジュンに、宮原は「斉藤ブラザーズ(ジュンと双子の弟レイ)が今一番プロレス界ではやっているのは認めよう。個々に分かれてファンが求めるような試合ができるのかな?と1年前は思ってたけど、彼らには概念や常識は通用しないのかなと。彼らには彼らの世界観があるよね。脅威だと認めざるを得ないのは、マスコミの皆さんもファンの皆さんも感じてるんじゃないかな。こんな短いスパンでこれだけファンに名前を届けて、見ている人が求める状況を作ったレスラーは見たことはないので、プロレスラーとしての概念を覆している」と、その力量を認めた。

 その上で「ただ、宮原健斗はプロレスファンから常に求められ続けている。だからこそ、俺は今日この舞台に立っている」と自負。会場は男子プロレス初進出となる横浜BUNTAI(横浜文化体育館の後進)とあって「横浜文化体育館は今まで何度も三冠戦やったり、三冠を奪ったり奪われたりした思い出深い場所でもあるんで、宮原健斗が優勝しないと歴史的にもダメでしょう」と、2019年以来の優勝を誓った。

 ジュンは「後楽園ホールで宮原健斗がデイビーボーイ・スミス・ジュニアを下した時、俺はしびれた。あの時からずっとワクワクしている。宮原健斗をひねりつぶした時、胸を張ってチャンピオン・カーニバルに優勝したと言えるだろう。今までにないぐらい宮原をぐっちゃぐちゃにして、たたきつぶしてやる」と独特の口調で優勝宣言。

 現在は大好物の甘味断ちをしており、「体の中にたまっているものが今にも暴発しそう。俺が優勝したら、そのまま宮原健斗に甘い物を買いに行かせて、目の前で食べたいよ。斉藤ジュンが甘い物を1週間食べられないって、並大抵のことじゃないから」と、禁欲でエネルギーをため込んでいるという。

 これに対し、宮原は「欲を抑えて当日を迎えるのは当たり前のことで、大爆発しても全て受け入れて包み込んで、完膚なきまでにやっつけようと思いますけどね。(自分も)チャンピオン・カーニバル中は禁酒だったり、全てをチャンピオン・カーニバル、プロレスファンにささげている。それがあの健斗コールで(ファンが)背中を押してくれる。その循環が俺を強くしてくれているから」と反論していた。