プロバスケットボール男子のBリーグ1部(B1)に初めて挑んだ佐賀バルーナーズは6日、佐賀市のSAGAアリーナで今季最終戦に臨み、通算29勝31敗の西地区8チーム中5位で終えた。ホーム30試合の累計で15万2千人近くの観客を集めるなど、収穫…

 プロバスケットボール男子のBリーグ1部(B1)に初めて挑んだ佐賀バルーナーズは6日、佐賀市のSAGAアリーナで今季最終戦に臨み、通算29勝31敗の西地区8チーム中5位で終えた。ホーム30試合の累計で15万2千人近くの観客を集めるなど、収穫の多い昇格1年目のシーズンだった。

 最終節は、地区優勝した名古屋ダイヤモンドドルフィンズに連敗し、勝率5割には届かなかった。しかし最終戦も7646人のファンで客席は埋まった。

 山下泰弘主将は「最初は全員が不安なところがあり、予想の評価も低かった」と振り返る。開幕3連敗のスタートだったが、「チームがまとまっていて、選手ミーティングが必要ないぐらい、一つの方向を向いていた」。その結果、強豪相手にも臆することはなく、昇格初年度とは思えない戦いぶりだった。

 宮永雄太ヘッドコーチは「(B1に)昇格してよかった。全国のスーパースターが佐賀に来て試合出来たのは、県のバスケットにとってもいいこと」と言った。

 最終戦は名古屋Dに68―80で敗れたが、一時は16点差を追いつく粘りをみせた。7点を挙げた地元出身の角田太輝選手は「散々、田舎、田舎と言われる中で通算15万人以上の方々に来てもらえた。アリーナや県や佐賀市のバックアップあってのことだが、地域に根付いていけば、これだけのことができる。そこを結果につなげるよう一体感を持ってやる」と来季を見据えていた。(森田博志)