<明治安田J1:柏1-2鹿島>◇第12節◇6日◇三協F柏鹿島アントラーズが柏レイソルに競り勝ち、3連勝で3位に浮上した。どっちに転んでもおかしくない試合をものにした。1-1の後半27分、柏にPKを献上したが、キッカーのMFマテウス・サヴィオ…

<明治安田J1:柏1-2鹿島>◇第12節◇6日◇三協F柏

鹿島アントラーズが柏レイソルに競り勝ち、3連勝で3位に浮上した。

どっちに転んでもおかしくない試合をものにした。

1-1の後半27分、柏にPKを献上したが、キッカーのMFマテウス・サヴィオが枠を外した。引き分け濃厚の後半追加タイム、ゴールキックからロングボールをつなぎ、最後はFW鈴木の浮き球に途中出場のFWチャブリッチが反応し、押し込みネットを揺らした。

メンバーをほぼ固定した中で、3連戦で3連勝。3月30日の第5節磐田戦からの3連戦は、1勝2敗だった。それだけに、DF植田直通は「自分たちの連戦に対しての苦手意識がちょっと出てきていた中で、ここで乗り越えたのはいいこと。ここから連戦が続く中で、1つも落とせない。ここで3連勝で乗り越えられたのはポジティブなこと」と話した。

前半は相手に許したシュートはわずか1本。だが、強風の中で、風下になった後半は、相手のロングボールを主体の攻撃に大苦戦し、10本のシュートを浴びた。それでも粘って勝ちきっての1勝。植田は「自分たちが思うようにいかない試合を勝ちにする力は大事。こういう試合で勝ち点を拾わないと上にはいけない。今日の勝ち方は納得していないけどよかった」と話した。

3位に浮上しても「だれも今の順位に納得していない。鹿島のいるべき位置は1位だけ」と言い切る。今後もルヴァン杯も含め連戦が続く。開幕から最終ラインは固定されているが、タフに乗り切っている。植田は「連戦の方が体が動く」と話し「こんな連戦で悲鳴を上げていたら、ACLは取れないしタイトルも見えてこない。自分たちの目標はそこ。優勝するにはこういう連戦は当たり前だし、その中でも結果を残さないといけない。みんなにも高い志を持って欲しい」。タイトルと「鹿島イズム」を知る植田が最後方からチームを引っ張る。