第154回九州地区高校野球大会第3日(九州地区高校野球連盟主催、朝日新聞社など後援)は22日、佐賀市のさがみどりの森球場で1回戦3試合があり、今春の選抜に出場した神村学園(鹿児島)と明豊(大分)が準々決勝に勝ち上がった。公立校同士による佐…

 第154回九州地区高校野球大会第3日(九州地区高校野球連盟主催、朝日新聞社など後援)は22日、佐賀市のさがみどりの森球場で1回戦3試合があり、今春の選抜に出場した神村学園(鹿児島)と明豊(大分)が準々決勝に勝ち上がった。公立校同士による佐賀北と春日(福岡)の対戦は、同点で迎えた九回に佐賀北がスクイズで決勝点を挙げ、接戦を制した。

 (大牟田1―8神村学園、5回裏2死から再開。7回コールド)

 2日前、4点目を奪われた五回途中に雨で継続試合となり、2死二塁3ボール2ストライクから再開した試合。「得意球で勝負する」。大牟田の境利月(りつ)投手(3年)は試合前から決めていた通りに直球で内角を攻め、空振り三振に仕留めた。

 悔しさがバネだ。昨夏の福岡大会準決勝で、九回裏に適時打を許し、九州国際大付にサヨナラ負け。「自分の投球が出来なかった」と反省し、自信のある内角直球をコーナーに決める練習を重ねてきた。

 迎えた今大会の相手は、今春の選抜にも出た強豪・神村学園。力を試すには絶好の相手との思いで臨み、強力打線から9奪三振。だが、五回のピンチを脱した後も失点し、1―8で敗退。「最初は通用した球も、次の打席には対応された」。好打者を抑えるには、もっとレベルを上げる必要があると感じたが、「自分らしく投げきったことに、手応えも感じた」。夏に向け、球威も制球力もさらに磨くつもりだ。(太田悠斗)