大谷にとって2024年は打撃面でキャリア最高のシーズンとなるのか(C)Getty Images ドジャースの大谷翔平が、本塁打でついにメジャー日本選手単独トップに立った。 現地時間4月21日(日本時間22日)、本拠地でのメッツ戦に「…

大谷にとって2024年は打撃面でキャリア最高のシーズンとなるのか(C)Getty Images

 ドジャースの大谷翔平が、本塁打でついにメジャー日本選手単独トップに立った。

 現地時間4月21日(日本時間22日)、本拠地でのメッツ戦に「2番・DH」で出場した大谷は、3回の第2打席、一死一塁の場面でエイドリアン・ハウザーの2球目のスライダーを捉えて右翼席へ8試合ぶりとなる5号2ランを放った。

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 これが日本人選手としては歴代単独トップとなる米通算176本目のアーチとなり、ヤンキースなどで活躍した松井秀喜氏の記録を上回った。打球速度は110マイル(約177キロ)で、飛距離は423フィート(約128.9メートル)を計測。打球が上がった瞬間、右翼手が一歩も動かないほどだった。

 メモリアルな一発に現地のメディアも盛大に反応した。『MLB.com』のサラ・ウェクスラー記者は「オオタニが日本人選手のMLB本塁打記録を独占した今、問題は彼が後どれだけ本塁打を増やすのかということになる」と、大谷のさらなる活躍に興味を示した。

  そして「29歳の彼は10年7億ドル契約の初年度を迎えており、2024年は素晴らしいスタートを切っている。彼は35安打と11二塁打でMLBトップであり、打率.368、出塁率.431、長打率.663を見ると、打撃面でキャリア最高のシーズンに向けてペースを上げることになるだろう」と推察し、「これらの数字は、彼が満場一致でア・リーグMVPを獲得した23年の成績を上回っている」と紹介した。

 ドジャース専門メディア『Dodger Insider』も、「ショウヘイ・オオタニは、打率(.368)でMLBトップ、OPS(1.094)ではムーキー・ベッツ(1.103)に次いで2位となった」と伝えた。

 また、記事内で「彼の存在感、選手としての能力、とにかく素晴らしい選手だ」と、松井氏が大谷について語ったコメントも紹介している。

 そして、「オオタニの今季5本塁打はヒデオ・ノモを抜き、日本生まれの選手ではドジャース史上2番目の本塁打数となった。彼は監督のデーブ・ロバーツ氏(沖縄県出身で7本塁打)にわずか2本塁打差で迫っている」と、紹介した。

 米専門サイトの『Dodger Blue』の編集長であるブレイク・ウィリアムズ氏は自身のX上で「次の目標は日本生まれのドジャース通算ホームラン数でデーブ・ロバーツ監督を追い抜くことだとジョークを言った」と、大谷のコメントを紹介している。

 大谷は気持ちの上で余裕が生まれたのか、そんな冗談が飛び出すほど、一時の重圧から解放されて安堵感に包まれていたに違いない。

 常に記録を追い求められていく大谷。今後どこまで本塁打数を伸ばしていくのか。規格外の成績に近づけば近づくほど、また大きなプレッシャーがのしかかっていくのだろう。だからこそ、今はただメジャー日本選手最多本塁打の栄誉を称えるのみだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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