トライアスロンの中で最も過酷なレースとされるアイアンマン世界選手権大会で、2016年と18年に完走し、大会の世界最高齢の完走記録を持つ稲田弘(ひろむ)さん(91)=千葉県八千代市=が16日、熊谷俊人知事を表敬訪問した。6月16日にオースト…

 トライアスロンの中で最も過酷なレースとされるアイアンマン世界選手権大会で、2016年と18年に完走し、大会の世界最高齢の完走記録を持つ稲田弘(ひろむ)さん(91)=千葉県八千代市=が16日、熊谷俊人知事を表敬訪問した。6月16日にオーストラリアで開かれる大会に出場し、今年の世界選手権の出場権獲得をめざす。

 「筋肉、骨を維持するために毎日トレーニングは欠かさない。今朝もバイクで走ってきた」。稲田さんのピンと伸びた背筋に、熊谷知事は感嘆。過ごしやすい気候で、寄り道したくなる場所が多い房総半島は「トレーニングに最高」と話す稲田さんを「応援しています」とねぎらった。

 60歳の定年後、メタボ体形を何とかしたいと水泳を始めたのが、トライアスロンにのめり込むきっかけだった。「この年齢でも毎日発見がある。うれしいと叫ぶこともある。退職しても年をとっても、やりたいことをやってみると楽しい人生ですよ」と話した。(織井優佳)