サッカーJ2・鹿児島ユナイテッドFC傘下の知的障害者サッカーチーム「鹿児島ユナイテッドFCフューチャーズ」が16日、鹿児島市役所を訪れ、全日本知的障害者サッカー選手権大会での初優勝を下鶴隆央市長に報告した。 フューチャーズは中学2年生から…

 サッカーJ2・鹿児島ユナイテッドFC傘下の知的障害者サッカーチーム「鹿児島ユナイテッドFCフューチャーズ」が16日、鹿児島市役所を訪れ、全日本知的障害者サッカー選手権大会での初優勝を下鶴隆央市長に報告した。

 フューチャーズは中学2年生から35歳までの選手約30人が所属。今年3月に岐阜市で開かれた大会に九州代表として参加。6チームが2組に分かれて戦う予選リーグで、強豪の静岡を4―1で下し、栃木には3―2で逆転勝ちして決勝に進み、大阪を8―0で破り優勝した。2019年の設立後、全国規模の大会を制したのは初めて。

 昨年の大会では3位。また地元鹿児島で昨秋に開催された全国障害者スポーツ大会(障スポ)でもフューチャーズが主体となった県チームは3位に終わった。障スポにも出場した原良田(はらだ)龍彦主将(24)は、「自分たちの目標にたどり着けたのがうれしい」と優勝を喜び、下鶴市長は「強いチームに勝って優勝した。誇りに思います」とたたえた。

 泉谷光紀監督(40)は「優勝で知名度が上がり、知的障害がある人がサッカーをやってみるきっかけになれば」と話した。(宮田富士男)