2024年3月30日(土)能登志賀町富来 富来活性化センターにて、富来町の能登半島地震で被災した高齢者、子供たち、富来活性化センターのスタッフへけん玉100本がプレゼントされ、パフォーマンス、レクチャーワークショップが行われた。これらのけん…

2024年3月30日(土)能登志賀町富来 富来活性化センターにて、富来町の能登半島地震で被災した高齢者、子供たち、富来活性化センターのスタッフへけん玉100本がプレゼントされ、パフォーマンス、レクチャーワークショップが行われた。
これらのけん玉支援活動は有志によって集まったメンバー(河本伸明、ミスターポー、今度江亮、UTA、中田寛也)によって行われ、被災した富来町に笑顔の輪が広がった。


復興途中の志賀町

2024年1月1日に能登を襲った地震から3か月、能登半島の中央西部に位置する志賀町は震度7と、この地震での最高震度の地震被害を受けつつ、電気、水道などのインフラは復旧しつつあった。

しかし、古い木造家屋が連なる町内は「危険」と書かれた赤い札が張られており、立ち入り禁止となっている。修復できそうな家屋もそのままに、解体すべき危険な建物も手付かずとなっている。

木造住宅に住んでいた住民は高齢者が多く、仮設住宅、被災者センターに今も尚暮らしている。比較的新しい鉄筋コンクリートの住宅には若い世代の核家族が戻ってきてはいるものの、以前の様な地域のつながりは消えたままになっていた。


炊き出しの行われる富来活性化センター

復興支援の中心となる富来活性化センターは地域の交流を促進する施設であり、現在は多くの被災者の拠り所となる炊き出し、支援物資の配給などを行っている。

富来活性化センターの奥村氏は「支援の形もひとつ新しいフェーズに入るべき」と語る。


けん玉パフォーマーミスターポーによるパフォーマンス

富来活性化センターでは、体を動かすべき高齢者、地域活動に触れる機会を失った子供たちとその両親を繋ぐべく、けん玉100本がプレゼントされ、けん玉パフォーマンス、レクチャーワークショップが行われた。
桜の芽吹く暖かい3月末の午後、北陸地方出身で全国で活躍するけん玉パフォーマーミスターポーの華麗な技に大きな拍手が巻き起こった。


けん玉プレイヤーUTAによるレクチャー

白山市より参加した小学生けん玉プレイヤーUTAが高齢者に直接指導し、会場は笑顔に包まれた。
全国でけん玉の普及活動をする河本伸明氏のレクチャーワークショップでは初歩の持ち方、技がレクチャーされた。SNSで支援を募ってきた今度江亮氏は「全国のけん玉プレイヤーから手紙付きで送ってもらったり、メーカーさんから支援用に生産してもらったり、気持ちのこもったけん玉が集まりました。」と語った。
ボランティアメンバーによって集まった様々なカラー、デザインのけん玉は1本づつ手渡しされ、100本すべて配布された。


プレゼントされたけん玉

今回のプロジェクトを進めた河本伸明氏は「けん玉はいつでもどこでも誰とでも遊べて、電気もインターネットもいらない。ひとつけん玉があれば大勢でも遊べます。子供たちはもちろん高齢者も日本人であればけん玉の事を知ってる。けん玉の遊び方をしっかり伝えて、楽しい時間を皆さんに共有してもらって、この活性化センターが地域のけん玉の交流の場になって、県内外から、また世界からこの志賀町にけん玉プレイヤーが集まってくるような未来になればいいですね。」と語る。

能登半島北部の輪島、珠洲などは未だにインフラ復旧が進んでいない。
今後能登全体、また災害の多い日本において、けん玉という遊びが役割を持てるのならばとメンバーは支援のけん玉を今後も募っている。

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