武豊騎手がトランキリテ(牡5、栗東・松永幹夫厩舎)でマイラーズカップ(4歳上・GII・芝1600m)の30年ぶり3勝目を狙う。  武豊騎手はこれまでマイラーズCに21回騎乗。91年にダイタクヘリオスで初制覇を果たすと、94年にはノースフ…

 武豊騎手がトランキリテ(牡5、栗東・松永幹夫厩舎)でマイラーズカップ(4歳上・GII・芝1600m)の30年ぶり3勝目を狙う。

 武豊騎手はこれまでマイラーズCに21回騎乗。91年にダイタクヘリオスで初制覇を果たすと、94年にはノースフライトで2勝目を挙げている。しかし、95年以降は15連敗中。その間、1番人気にも5回騎乗しているが、3回ある2着が最高着順となっている。

 今年のパートナーはトランキリテだ。長く3勝クラスで足踏みしていたが、5歳となって武豊騎手とコンビを組んだタイミングで覚醒した。テン乗りだった石清水Sは5番人気の低評価だったが、重馬場も何のその、中団から鮮やかな差し切り。続く洛陽Sはオープン初挑戦とあって、再び5番人気に留まったが、最後方からグイグイ伸びて2着に食い込んだ。以前のジリッぽさは影を潜め、今まさに充実期といった雰囲気にある。

 今回が重賞初挑戦となるが、一気に初タイトルへと導けるか。30年ぶりのマイラーズC制覇となれば、武豊騎手にとって同一重賞最長ブランクVとなる。レジェンドらしい珍記録が達成されることを期待したい。