バスケットボールBリーグ2部(B2)の滋賀レイクスは14日、レギュラーシーズンのホーム最終戦に勝利した。滋賀ダイハツアリーナ(大津市)で神戸ストークスと対戦。72―69で接戦を制したものの、課題も残った。選手らは、1部(B1)昇格をかけた…

 バスケットボールBリーグ2部(B2)の滋賀レイクスは14日、レギュラーシーズンのホーム最終戦に勝利した。滋賀ダイハツアリーナ(大津市)で神戸ストークスと対戦。72―69で接戦を制したものの、課題も残った。選手らは、1部(B1)昇格をかけた5月のプレーオフに向け、気を引き締めていた。

 滋賀レイクスは、昨シーズンに1部から2部へ降格が決まった。今シーズンが開幕した昨年10月は4勝5敗だったが、11月7勝1敗、12月10勝1敗と波に乗った。7チームで争う西地区の所属で、4月6日に地区優勝を決めた。

 1部昇格をかけ8チームで争うプレーオフは、最初のクオーターファイナル(準々決勝)が5月3日から5日まで。セミファイナル(準決勝)は11日から13日に予定されている。勝ち進むには2勝しなければならない。いずれも試合会場は滋賀ダイハツアリーナだ。セミファイナルで2勝すれば、1部昇格が決まる。チケットは発売中。

 14日の神戸ストークスとの試合には、ほぼ満員となる約3900人の観客が詰めかけた。試合には勝ったが、シュート以外でボールを失う「ターンオーバー」が21回で、神戸より2回多かった。また、シュートが外れたボールを攻撃側が取る「オフェンスリバウンド」は滋賀の9に対し、神戸は19だった。

 ダビー・ゴメス・ヘッドコーチは「こういった悪い数字があるなかで勝ち切れたのは良かったが、パフォーマンスには満足していない」と厳しい表情だった。14日の試合でB2個人通算1千得点を達成した田原隆徳選手は「チームでコミュニケーションを取り、より良くしたい」と話した。

 プレーオフに向け柏倉哲平主将は、初戦を取ることが大切だと強調したうえで、「昨シーズンの悔しさを、みんなと一緒に晴らしたい」と力を込めた。

 レギュラーシーズンの全60試合中、50試合以上を会場で観戦する会社員、藤井渚(なぎさ)さん(28)=守山市=は「昨年10月はB2でも勝てないのかと不安だったが、11月からはチームの『本気』を感じる。昇格に向け、選手がけがをしないことがまず一番の願い。これまでつらい経験をした分、5月は感動させてほしい」と期待を込めた。(鈴木洋和)