立ち技格闘技のK-1の元王者で、世界ボクシング機構(WBO)バンタム級5位の武居由樹(27)=大橋=が15日、横浜市のジムで練習を公開した。 5月6日に東京ドームである同級王者ジェイソン・モロニー(オーストラリア)との対戦を前に、サンドバ…

 立ち技格闘技のK-1の元王者で、世界ボクシング機構(WBO)バンタム級5位の武居由樹(27)=大橋=が15日、横浜市のジムで練習を公開した。

 5月6日に東京ドームである同級王者ジェイソン・モロニー(オーストラリア)との対戦を前に、サンドバッグ打ちなどで軽快な動きを披露した。

 プロボクシング転向後、2021年3月のデビュー戦から8戦8勝(8KO)。初めて世界戦に挑むサウスポーは「モロニー選手は強い相手なので、気を抜いてリングに上がると倒される。緊張感と危機感を持ちながらやっている」。そう言いつつ、「しっかりバチッと倒したい」と力を込めた。

 武居はキックボクシング出身で、遠い距離から飛びかかるようにして右フックを放つなど、ボクサーとしては独特の動きを見せる。世界トップクラスの相手との対戦は今回が初めて。下馬評では不利だが、ジム側はその成長力に期待をかける。

 元世界3階級王者の八重樫東(あきら)トレーナーは「スパーリングで、今までできなかったことができるようになるなど、成長をすごく感じている」と手応えを口にした。

 東京ドームでのボクシング興行は34年ぶり。スーパーバンタム級の世界4団体統一王者・井上尚弥とルイス・ネリ戦の前座となる。

 これまでにない大舞台だが、大橋秀行会長は「本番に強いので、武居の場合はプラスになると思う。プレッシャーを乗り越えて、不利だと思われているところをひっくり返してもらいたい」とエールを送った。