(13日、プロ野球 東北楽天ゴールデンイーグルス2-2千葉ロッテマリーンズ) 楽天は、先発予定だった荘司康誠が発熱のため登板を回避。代わって、ドラフト5位新人の松田啄磨(大産大)がプロ初先発し、4回1失点と緊急事態で上々の役割を果たした。…

 (13日、プロ野球 東北楽天ゴールデンイーグルス2-2千葉ロッテマリーンズ)

 楽天は、先発予定だった荘司康誠が発熱のため登板を回避。代わって、ドラフト5位新人の松田啄磨(大産大)がプロ初先発し、4回1失点と緊急事態で上々の役割を果たした。

 球場に着いた後に先発を告げられ、「あまりにも急だったので、『自分か』っていう感じになった。緊張もだいぶしました」。確かに、試合前練習でグラウンドに現れた時、表情は硬いままだった。

 立ち上がり、まっさらなマウンドで思うように球を操れなかった。一回、先頭にいきなり四球を与え、二盗を決められる。続く打者に右前安打を許し、無死一、三塁。ソトの犠飛で先取点を失った。

 得意とするカーブは浮いたものの、その後はカットボールを軸にして粘り強く投げ、4回を被安打3、1失点にまとめた。

 プロ2戦目での初先発。この日投じた計60球を振り返り、「初回のソトの犠飛でだいぶ落ち着いたので、それ以降はテンポよく投げられたのかなと」。

 実は、3月9日にあった日本ハムとのオープン戦でも、先発した荘司が一回で緊急降板し、松田が二回から救援して3回を無失点に抑え、開幕1軍入りにつなげた経験がある。

 「荘司さんの時には何かが起きるな、と思いつつ準備をしていたので、そのへんが生きたのかなと思います」

 そして、前を見据えて言った。

 「(ストライク)ゾーンで勝負しても結構打ち取れたので、そこはすごく自信になりました」

 今江敏晃監督も「初めは緊張感もあったと思うが、期待通りの投球をしてくれた」と満足そうに話した。