大谷は前を向く姿勢を示している(C)Getty Images 不正送金で銀行詐欺容疑で米連邦当局に訴追されたドジャース・大谷翔平の元通訳・水原一平容疑者が4月12日(日本時間13日)、米カリフォルニア州の連邦地裁に出廷した。【関連記…

大谷は前を向く姿勢を示している(C)Getty Images

 不正送金で銀行詐欺容疑で米連邦当局に訴追されたドジャース・大谷翔平の元通訳・水原一平容疑者が4月12日(日本時間13日)、米カリフォルニア州の連邦地裁に出廷した。

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 ドジャース・大谷翔平の口座から約24億5000万円を不正に送金したとして銀行詐欺の疑いで訴追された。

 法廷内に姿を現した水原容疑者は上下黒のスーツに白シャツ姿、両足は当初、金属の足かせで拘束されていたがその後、外された。

 同容疑者が公の場に姿を現すのは3月20日に行われたドジャース・パドレス戦以来、その試合後、違法賭博の一件が明らかになり球団を解雇されていた。

 今回、大谷に成りすまして、同口座から巨額の資金を流出させていたことも明らかになっている。胴元に不正送金した金額はこれまで450万ドル(約6億8000万円)以上とされていたが、このたび連邦捜査局の調べにより1600万ドル(約24億5000万円)にものぼることが明らかになった。

 裁判所では保釈についての手続きが行われ、保釈金は2万5000ドル、(約382万5000円)、カリフォルニア州中央地区を離れることはできず、大谷とも接触することは禁じられた。パスポートを返上し、今後はギャンブル依存症の更生プログラムなどを受けることも条件となった。

 今後は水原容疑者の量刑がどのようなものになるか、裁判の行方が注目される。

 一方、水原容疑者が表に出てきたことで今回の事件の一つの区切りとなったことを受け、大谷も声明を発表。『LAタイムズ』は同日、「司法省の捜査には非常に感謝しています。私個人としてはこれで一区切りがつき、野球に集中したいと思っています」との声明を発表したと報じた。

 大谷と水原容疑者とはエンゼルス時代から専属通訳を務め、”盟友”ともされていたが、今回のことを受け非常に大きなショックを受けたとされる。ただシーズンは始まっており、今後は野球に集中する姿勢を鮮明にした。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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