大相撲の夏巡業「青森場所」(青森朝日放送などでつくる実行委員会主催)が、8月15日に青森市のマエダアリーナで開催されることになった。日本相撲協会巡業担当の武隈(たけくま)親方(元大関豪栄道)と実行委員長の斉藤直飛人(なおひと)さん(元関脇…

 大相撲の夏巡業「青森場所」(青森朝日放送などでつくる実行委員会主催)が、8月15日に青森市のマエダアリーナで開催されることになった。日本相撲協会巡業担当の武隈(たけくま)親方(元大関豪栄道)と実行委員長の斉藤直飛人(なおひと)さん(元関脇追風海(はやてうみ))らが10日、青森県庁を訪れ、宮下宗一郎知事に開催を報告した。

 青森での巡業開催は2019年以来5年ぶり。幕内力士のほか、行司や呼び出しなど総勢200人が参加する。当日は取組以外に、相撲の禁じ手をおもしろく見せる「初っ切り」や子どもたちのふれあい相撲、相撲甚句、髪結いの実演もある。

 武隈親方は「巡業は力士とお客さんの距離が近く、握手やサインを求めることもできる。朝稽古を見てもらえれば相撲の楽しさを知ってもらえるし、力士の頑張りも分かってもらえると思う」と見どころを語った。

 青森では五所川原市出身の尊富士(たけるふじ)関(本名・石岡弥輝也(みきや))が3月の春場所で、110年ぶりに新入幕での優勝を果たし、大きな盛り上がりを見せている。武隈親方は「地元出身の力士は激励を受けて力をいただく。温かい声援を送ってもらうと力士にとっても励みになるので、多くの人に会場に足を運んでほしい」。

 春場所で負ったけがの状態が心配される尊富士関について、武隈親方は「(巡業のころには)けがは癒えているんじゃないかと思うので、おそらく参加してくれると思う」と話した。

 青森場所は午前9時開場で、約6千席を用意する。チケット販売は5月10日からの予定。問い合わせは青森朝日放送(017・762・1111)へ。(野田佑介)