埼玉県熊谷市で3月にあった第25回全国高校選抜ラグビー大会で、石見智翠館高校(島根県江津市)が準優勝に輝いた。ラグビー部の選手らは8日、江津市役所で中村中(あたる)市長に準優勝を報告した。 チームは、大柄な選手がそろうフォワードと速いパス…
埼玉県熊谷市で3月にあった第25回全国高校選抜ラグビー大会で、石見智翠館高校(島根県江津市)が準優勝に輝いた。ラグビー部の選手らは8日、江津市役所で中村中(あたる)市長に準優勝を報告した。
チームは、大柄な選手がそろうフォワードと速いパス回しのバックスが連係した攻撃を得意とする。出村(でむら)知也監督は「今大会に登録した選手30人の能力は高く、決勝までほとんどの選手を起用した」と振り返る。
同校では、昨年に発覚した学生寮での盗撮事件に当時のラグビー部員らが関与したとして、前回の選抜大会中国予選への出場を辞退。苦い思いをバネに戻ってきた今大会で12年ぶりに決勝進出を果たした。
決勝では大阪桐蔭に大敗を喫したが、主将の祝原久温(いわいはらくおん)選手は「心は折れたが、自信になった」と大阪府の東大阪市花園ラグビー場である全国高校大会へ向け闘志を燃やしていた。
また、沼壱希(いつき)選手は「花園へ新たな目標ができた」、原田崇良(たから)選手は「花園までにきつい練習を続けたい」とそれぞれ話した。中村市長は「市民の誇りだ。次は全国制覇を目指してほしい」とねぎらった。(高田純一)