プロバスケットボールB3リーグのトライフープ岡山は7日、岡山市北区のジップアリーナ岡山で、東京八王子ビートレインズを85―74で破り、今季を20勝32敗の11位で終えた。負け越しは参戦5季目で初めて。 この日は向井祐介選手が3点シュート4…

 プロバスケットボールB3リーグのトライフープ岡山は7日、岡山市北区のジップアリーナ岡山で、東京八王子ビートレインズを85―74で破り、今季を20勝32敗の11位で終えた。負け越しは参戦5季目で初めて。

 この日は向井祐介選手が3点シュート4本を決めるなど、立ち上がりから試合を優位に進め、4連勝でシーズンを締めくくった。就任1年目の大森勇ヘッドコーチは「チームの力を引き出しきれなかった僕の責任。悔しい気持ちでいっぱいです」とあいさつした。

 この日の入場者数は4051人でクラブ史上最多を更新。ホーム1試合平均は1628人となった。

 Bリーグは2026―27年シーズンからリーグ再編を予定しており、トライフープが目指している現在のB2に相当するBリーグ・ワン参戦には、ホーム入場者数の1試合平均2400人、年間売り上げ4億円などの基準がある。「仮入会」の条件として1試合平均1500人が設けられており、今季はこれを目標としていた。中島聡代表は「皆さんのおかげで、大きな目標を達成できた。これからも他では味わえない感動を共有していきたい」と来場者に呼びかけた。ただ、来季はジップアリーナでの土・日開催が10試合程度しか確保できず、2400人達成は困難。中島代表は「県に協力を求め、使用状況について一緒に考えていきたい」とした。

 また、来季のB2参加に向けたライセンス審査で「財務基準を充足しているか継続審議」とされており、交付の可否は今月下旬のリーグ理事会で決議される。中島代表は「解決に向けて順調に進んでいる」と見通しを示した。(大野宏)