初の春開催となったF1日本グランプリ(GP)は7日、決勝を迎え、三重県鈴鹿市の鈴鹿サーキットに詰めかけた観戦客の興奮は最高潮に達した。 主催者発表でGP3日間の客数は延べ約22万9千人だった。鈴鹿で日本GPが再開した2009年以降最多だっ…

 初の春開催となったF1日本グランプリ(GP)は7日、決勝を迎え、三重県鈴鹿市の鈴鹿サーキットに詰めかけた観戦客の興奮は最高潮に達した。

 主催者発表でGP3日間の客数は延べ約22万9千人だった。鈴鹿で日本GPが再開した2009年以降最多だった昨年秋より7千人多かった。

 鈴鹿市内の満開の桜が国内外から訪れた人たちを出迎えた。会場はひいきチームのシャツを着た人たちであふれ、ゲームキャラクターや武者に扮した人たちは互いに写真を撮り合うなどし、お祭り気分を盛り上げた。春休みとあって子ども連れの家族も多かった。

 青空の広がる午後、決勝が始まった。F1マシンが「ギューン」「ギューン」という爆音を残し、次々と疾走。目の前を駆け抜けるたびに観戦席から大きな歓声がわいた。

 F1GPは欧米を中心に大きな人気がある。鈴鹿市商業観光政策課のモータースポーツ振興担当、後藤幹雄さんによれば、今年はフィリピンやタイなどアジア圏からの来客が目立ったという。「日本で桜とF1という新しい楽しみ方を見つけてもらえたのかな。人口が増える地域でもあり、経済効果も期待できそう」と話していた。(高田誠)