今夏のパリオリンピックで競泳の日本代表に選ばれた水沼尚輝選手(27、新潟医療福祉大学職員)が5日、出身地の真岡市役所を訪ね、石坂真一市長らに代表決定の報告をした。五輪は2021年の東京に続き、2大会連続出場。今回は競泳日本代表の主将も務め…
今夏のパリオリンピックで競泳の日本代表に選ばれた水沼尚輝選手(27、新潟医療福祉大学職員)が5日、出身地の真岡市役所を訪ね、石坂真一市長らに代表決定の報告をした。五輪は2021年の東京に続き、2大会連続出場。今回は競泳日本代表の主将も務める。
水沼選手は同市のアンバサダーだ。東京五輪は男子100メートルバタフライで準決勝に進出。22年のブダペスト(ハンガリー)世界選手権では同種目の準決勝で50秒81の日本記録をマークし、銀メダルを獲得した。
ただ、その後、泳ぎが安定しない時期もあった。「数カ月後に五輪選考会があるのにこんな状態で大丈夫か」と悩み、体全体をしならせる「新しい泳ぎに挑戦しなければ」という意志を貫いた。今年3月のパリ五輪代表選考会では、同種目で派遣標準記録を突破。パリへの切符をつかんだ。
この日、市役所で職員らの出迎えを受けた水沼選手は、歓迎の横断幕の前で笑顔を見せた。パリの目標は、決勝レースでの自身が持つ日本記録(50秒81)の更新。「(メダル獲得には)50秒台真ん中ぐらいが必須になる」と表彰台を見据えた。
パリ五輪の水泳競技には、作新学院高の同級生で飛び込み女子の榎本遼香選手(栃木トヨタ)と、競泳男子個人メドレーの松下知之選手(宇都宮南高出身)も出る。「チーム栃木となって良いパフォーマンスができるように頑張る」と語った。
石坂市長は「市民全員で応援している。メダルを持ってきていただきたい」と激励した。市はレースに合わせて市内でパブリックビューイングを開き、大きな声援を送ることを検討している。(津布楽洋一)