敵地のファンをも騒然とさせた大谷。その一振りには指揮官も脱帽した。(C)Getty Images いよいよ量産態勢に入ったのかもしれない。 現地時間4月5日、大谷翔平(ドジャース)は、敵地でのカブス戦に「2番・指名打者」で先発出場。…

敵地のファンをも騒然とさせた大谷。その一振りには指揮官も脱帽した。(C)Getty Images

 いよいよ量産態勢に入ったのかもしれない。

 現地時間4月5日、大谷翔平(ドジャース)は、敵地でのカブス戦に「2番・指名打者」で先発出場。5回の第3打席に右翼席へと突き刺さる2試合連続の2号2ランを放った。

【動画】2試合連続!大谷翔平が放った衝撃の片手2号アーチのシーン

 完全なる復調を感じさせる一振りだった。第1打席に左中間への二塁打を放っていた大谷は、チームが2-6とリードされた5回にカブス先発のカイル・ヘンドリックスと三度対峙。初球に甘く入った79.4マイル(約127.7キロ)のチェンジアップを片手で弾き返すと、打球は瞬く間に飛距離を伸ばし、右翼席のポール際に着弾した。

 スタンドへと消えた白球を見届け、ゆっくりとベースを一周した。そんな偉才を目の当たりにし、直前までブーイングを浴びせていた敵地のカブス・ファンも熱狂。球場は異様な盛り上がりを見せた。

 今季は開幕から40打席ノーアーチと苦しいスタートを切った大谷。それでも現地時間4月3日のジャイアンツ戦で本人も「特別」と振り返った第1号を放ち、そこから手ごたえを掴んだ感がある。

 この復調傾向にドジャースの指揮官も太鼓判を押す。試合後に米スポーツ専門局『Sports Net LA』などの取材に応じたデーブ・ロバーツ監督は「タイミングとスイングの質が、前のホームゲームの時よりも良くなった」と強調。そして、「タイミングやメカニクス、そしてボールを見る目がかなり良くなってきている。今日は全体的にスイングも良かった」とべた褒めした。

 何かの栓が外れたかのように長打が出始めた大谷。ここから一気にブーストをかけるのかは、実に興味深いところである。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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