野球のさわかみ関西独立リーグの球団、和歌山ウェイブスが6日に今季の初戦を迎える。紀南を中心に活動してきたが、紀北でもファンを増やそうと今季から和歌山市の紀三井寺公園野球場の試合を大幅に増やす。 ウェイブスは昨季30勝17敗1分けで、5年ぶ…

 野球のさわかみ関西独立リーグの球団、和歌山ウェイブスが6日に今季の初戦を迎える。紀南を中心に活動してきたが、紀北でもファンを増やそうと今季から和歌山市の紀三井寺公園野球場の試合を大幅に増やす。

 ウェイブスは昨季30勝17敗1分けで、5年ぶり2回目の優勝を果たした。兵庫県姫路市のチームが新たにリーグに加わり、今季は6チームが戦う。

 県内のホーム戦は田辺スポーツパーク野球場と上富田スポーツセンター野球場での試合が多い。昨季は紀三井寺は1試合だけだったが、今季は8試合に増やす。西河洋樹球団代表は「紀北にもウェイブスを広げたい。和歌山全域がホームタウン。ぜひ試合を見に来てほしい」と話す。

 新監督に、元プロ野球阪神タイガース投手で前富山GRNサンダーバーズ投手コーチの西村憲氏(37)が就いた。西村監督は「メンバーもスタッフもたくさん入れ替わったので、新しいチームを見せていきたい。その中で連覇をめざしていく」と意気込む。

 そして、ウェイブスがリーグ優勝と並んで目標とするのが日本野球機構(NPB)のプロ野球選手を送り出すことだ。まだウェイブスからNPB12球団に入団した選手はいない。阪神などで活躍し、2022年からウェイブスのゼネラルマネジャーを務める浜中治氏は、「年々選手のレベルも上がっている。独立リーグのチームを存続させるのは大変だが、1人、2人とNPBに出せるチームにしていきたい」。

 球団は3月末まで募ったクラウドファンディングで78万円の資金を確保。練習拠点の田辺から紀三井寺までの交通費などに充てるという。

 4月6日は兵庫県三田市で兵庫と対戦。県内では12日に田辺(対大阪)、14日に上富田(対兵庫)、19日に紀三井寺(対淡路島)で試合がある。5月6日には串本町総合運動公園(対堺)でも予定されている。

 県内戦のチケットは高校生以上1千円、小中学生500円、小学生未満は無料。(榊原織和)